01 日々これ新たなり

PEACE BOATで世界一周の旅ーその14

天空に広がる満点の星に感動

明け方4時、目覚まし時計に起こされて14階屋上に出てみました。真っ暗闇を蹴散らすように白波を立てて船が航行しています。船上にいることを意識した瞬間、周囲が不気味にうごめいている気配を察し、目を凝らしてみると甲板の手すりを取り囲むように乗船客が群がっていました。この夜はみずがめ座η(エータ)流星群の観望会でした。

皆、顔を上に向け、カメラを構えている人もいます。筆者も手すりに割り込み空を見ました。天空を覆うおびただしい星たちを見て、ああすごいなあと感動しました。自宅から空を見ても似たような星空を見ているはずですが、暗黒が広がる洋上の星空は格別なのでしょう。あの輝く恒星たちはいつから存在したのだろうか。今から2億年前の恐竜たちも見ていたのだろうか。

エータ流星群は、ハレー彗星が宇宙に残した塵が大気圏に突入したとき、流れ星となって観察されるのです。南半球では1時間で最大50個も流星群を観察されるという触れ込みです。

突然、ああーという歓声が艦橋に流れました。空を横切るように光線が尾を引いて消えていきました。見た、見たという声があふれ、筆者も皆と一緒にその瞬間を喜び合いました。写真に撮影することはできませんでしたが、空の写真を掲出します。この夜は、南十字星も見ることができて大満足の観望会でした。

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こどもの日のイベントを見物

小学生以下の子どもたちが5人乗船しており、5月節句の人形とひな祭りの祭壇がイベント開催スペースにセットされ見物する人たちで溢れました。

船上のイベントは、何をやっても楽しいようです。

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IMG_6128着物の着付けコーナーは、多数の老若男女が集まっていました。

図書コーナーに置いた書籍がいつもない!

このイベントスペースの一角に、図書コーナーがあって、乗船客が持ち込んだ書籍類が並んでいます。どんな書籍でも勝手に置き、勝手に持参して5日以内に読んで返すルールです。乗船した直後は、書棚が満杯に埋まっていましたが、いまは写真のようにガラガラです。

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筆者も21世紀構想研創設25周年記念誌の「25年間劣化し続ける国家と組織」、筆者の著書「大村智 2億人を病魔から守った化学者」(中央公論新社)、「沖縄返還密使・密約外交 宰相佐藤栄作、最後の1年」(日本評論社)、大村智先生らとの共著「イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主となり得るのか」(河出新書)の4冊を置きました。いずれも置いた翌日には棚からなくなり、ときたま点検しますが戻っていたことがありません。間断なく次々と読まれているのでしょう。嬉しい現象です。


元信者が見た旧統一教会の真実 -入信から脱会そして教団の裏事情-

これは21世紀構想研究会で2022年9月2日に講演された内容です。

元信者が見た旧統一教会の真実

矢崎千絵(アートアドバイザー)

筑波大学第2学群比較文化学類フランス文学コース在学中に原理研究会に入信。筑波大を卒業後、幾多の事件を経て脱会。その後パリ大学に学び、商社系ギャラリー、株式会社グッドバンカーでの勤務を経て、現在アートアドバイザー、仏語翻訳、フランス画家とのコーディネートなど幅広く活動しています。

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私は20歳から26歳(1982年ー88年まで)統一教会の原理研究会(原研)という大学組織でかなり激しく活動しておりました。その後脱会し2012年から全国霊感商法被害対策弁護士連絡会(弁連)事務局でお手伝をしております。

統一教会史の概略史は一覧表の通りです。すべてを説明する時間はないのでこの概略史にとどめ、次に私個人の活動歴をもとに語りたいと思います。

スライド3私の統一教会関連の個人史です。原理に加入して信者になり、家族との闘いからやっと誤りに気が付いて脱会するまでを語りたいと思います。

なぜ人間は生きているのか

私は小さいころから、なぜ人間は生きているんだろうと疑問に思う変わった子どもでした。人間がみな死ぬということを幼稚園のころ、祖母が亡くなるときに知り、小さいころからずっと考え続けてきました。色々な文学を読んでも、キリスト教などをかじっても、その答えはなかなか出ないわけです。

1981年に大学に入学すると、ますます様々な価値観が渦巻いてきて、生きているのが本当に辛いという気持ちが日に日に増していく状況でした。そんな時に統一教会の原理研究会の2人の女性が、「世界思想研究会」を名乗ってアンケートに来たわけです。私は入学のときにこのサークルのビラをもらい、「世界の思想を追求して絶対的真理を知ろう」と書かれていて、それがまさに私が知りたかったことだったので、大変興味があったわけです。

アンケートで私は「尊敬する人物は?」と聞かれて、「イエス・キリストとゴータマ・シッダルタです」とか、かなり統一教会の教えにかぶる回答をし、統一教会にはまるような人間でした。原研の人が何回も訪問してきて、最初はそれが原理だとはわからなかったんですが、途中から周囲の人から「それは原理だ」、「危ないからそんなとこ行っちゃいけない」と言われるようになりました。

2DAYSから7DAYSへとエスカレート

そういう噂が入る前に、私は原理の人たちが住んでいるホームにも行き、講義を受けていました。その人たちが素晴らしい人達で、人の話をよく聞いて、普段私がまったく話せないような、人生の目的とか、愛についてとかを、きちんと真摯に話していらっしゃったので、私はすごく感動して、そこで信頼関係ができてしまっていたわけです。

そのまま1年くらい過ぎて、ますます落ち込むことが多く、生きる希望が見いだせない中で、「2日間で統一原理の全体像がわかる会があるので出ませんか」と言われて、1982年4月、2DAYSに参加しました。そこで、統一原理の内容について、おお!というふうに思ったわけですが、いろいろと疑問もありました。でも講義の中で、「メシアが来ている」と言われるけれど、メシアが誰かは明かされないわけです。「知りたいなら7DAYSに出ましょう」と言われ、ちょっと抵抗しましたが原理の人みんなに囲まれてプッシュされ、結局すぐに7DAYSに参加することとなりました。


参加して、講義の中で非常に感銘を受け、その上、私を伝道してくれた人、霊の親は霊の子が7DAYSに出るときは、7日間断食をしていました。それを最後のときに聞いて、見ず知らずの人間の救いのために7日間断食する人間がいるんだ!とびっくりして、私は本当に泣けてしまったんです。統一原理の内容にもかなり感銘を受けたこともあり、じゃあこの宗教を勉強してみようと思いまして、入教ということに至りました。

ホームでの共同生活から始まった
入教というのは、原理研究会のホームで共同生活をするために、自分の荷物を全部持ってホームに引っ越します。そのときは筑波のホームに30人くらいのメンバーがいましたが、キャッシュカードも全部会計のお姉さんに預けてしまって、その人が月に1回、それぞれの振込額を全部引き出して、それがホームの会計になります。非常に貧しくて、1日1人100円くらいで、大変質素な生活でした。

信仰生活も、朝晩祈祷会をやったり、夜になると宿舎に伝道に行ったりします。夏休みになると資金集めのために、キャラバンに寝泊まりしながら珍味を売ったりします。1日12時間~15時間くらい、朝5時に起きて祈祷会をして、6時か7時くらいから家庭訪問をして一軒一軒回って、1袋2500円くらいの珍味を売って歩き、1日5万~10万円を売り上げました。全国で目標を立ててやります。目標に足りないと、更に飲み屋街まで行って、そこで売ったりもして、寝るのが11時みたいなことを夏休み中、40日間くらいキャラバンで寝泊まりしながらやりました。


両親は私のことを信頼していたので、一度ホームを訪れて、原研の責任者に会いに来ました。そして父が、「必ずこの子は勉強させて4年で卒業させ、一般企業に就職させてください。それを守るならいいですよ」と言って入教を許可した形になってしまい、後からすごく後悔していました。

父の教え子が「それは原理だ」と忠告
ところが高校の英語の教師だった父の教え子が、私の状況を父から聞いてびっくりして、それは原理で大変なことだということになり、両親はそれから色々なところを訪ねて、最終的に、東京のキリスト教会の牧師さんに説得をしてもらおうとなったようです。筑波に母が会いに来た際、誘拐されるようにして大勢でキャラバンに押し込められて、東京まで運ばれました。それから5日間くらい、牧師さんとずっと議論しました。

そのときにはすでに入教して1年半くらい経っていて、私の中に「統一原理は真理だ」という信念があり、それまで本当に生きる目的がなく、信じるものがない状況だったのに、統一原理がバーンと入ったものですから、これを守るしかないとなっていました。牧師さんも素晴らしい方だったのですが、キリスト教は不完全であり完成されていない、統一原理こそが完成させるんだと言って、牧師ともすごい論争をして一歩も引かなかったんです。

母親はすごくびっくりしてしまい、私は元々優等生で人の言うことを素直に聞く人間だったのに、この子は本当に変わってしまった。こんな立派な牧師さんにこんなに口答えして、こんなに敵意を剥き出しにして、本当に恐ろしい子どもになってしまったと思って、母親もちょっと精神的におかしくなってしまいました。

勘当から脱退まで-諦めなかった両親

そのことを契機に、警察の介入もあったりして説得は中止になり、父親には勘当されて、原理研究会に戻りました。勉強もなかなか身が入らず、物理的な時間もなく、その後1年留年して卒業後、統一教会の仕事に就くことになりました。

人事で、東大原研に献身者として配置され、そこで東大生を伝道するような立場になりました。東大生はかわいい子で弱いということだったので、原理研究会に属する見栄えのいい女の子を5~6人集めてエバ部隊と称して伝道させ、それを仕切るような立場になっていました。


その後京大に異動となり、ビデオセンターのトーカーとなりました。87年は名古屋で夏休み中1カ月間、印鑑の販売をしました。研修で3日間、ビデオで姓名判断のやり方などを教え込まれ、その後戸別訪問して、手相を見ながら、あなたに色情因縁やいろいろな因縁があるからなんとかしないと、などと言って印鑑とか壺を買わせるようなこともやりしました。

その間両親は諦めずに、今度は東京のマンションに、私を連れ去りました。そこに2~3か月閉じ込められて、関係者や親戚に交代で見張られて、カウンセラーや元原研の人の説得を受けました。私も抵抗して、12日間の断食とか、真冬の水行とか祈祷とか、色々やったんですが、その間疑問も出てきまして、最終的に1988年5月に脱会を決意したということです。

11月に韓国を訪問して、元幹部などと会った結果、これは本当に間違いなんだなと思いそこで本当にやめようと思いました。

スライド4キリスト教を基本にした教義

統一原理の構造についてざっくり説明しますと、まずキリスト教が基本で、聖書を元にしています。「創造原理」という理論の中で、神が造ろうとした正しい創造本然の世界というのを学びます。

しかしなぜそうならなかったかというと、「堕落論」で説明されるように、人類始祖が堕落したから。失楽園の物語で、エバがヘビにそそのかされて善悪の実を食べるという記述がありますが、実は、善悪の実というのはエバの愛であって、ヘビに誘惑されたのは性的に堕落したことだと説明します。本来は神を中心とした家庭をつくるはずが、サタンを中心とした家庭をつくってしまったので、全人類にサタンの血が流れて、サタンが支配する悪の世界になってしまったというのが「堕落論」です。

そこから救っていくのが「復帰原理」で人類を救う道があり、こういう蕩減条件というものを立てて、こうやって行ったら元の位置、創造本然の位置に戻れて、罪のない人になれるんだよと教えるのが、ざっくりいうと統一原理の基本構造です。
スライド5「アダム・エバ問題」と、「アベル・カイン問題」についての概略です。

問題は勧誘・伝道のとき正体を隠すこと

統一教会の問題点についてはまず、正体を隠して伝道するということです。正しい教義の宗教なら最初から身分・正体を明らかにするのが普通です。しかし原理と旧統一教会は正体を隠して勧誘・伝送をすることが大きな問題でした。

スライド6原理研究会にもフロントサークルがいっぱいあって、最初から原理研究会ですとは言いません。政治では勝共連合や世界平和女性連合、国際ハイウェイプロジェクトなどは政治家を巻き込んでいます。文化活動では、宇宙平和連合の大会で、ビデオメッセージをトランプ氏と安倍氏が発表しました。世界平和教授アカデミーも、私がいたころにも教授達をこの活動に誘っていて、本当に入会したということもありました。

教育としては、韓国に学校を多数作っていて、リトルエンジェルス芸術団という宝塚並みにレベルの高い劇団があり、その養成校が仙和芸術中学・高校です。鮮文大学校という4年制大学や、大学院も韓国にあります。韓国では清平修錬苑という巨大な施設があり、ここに何百億もの献金が注ぎ込まれた巨大な建物群が今できています。

企業は多岐にわたり、病院も一心病院という信者の医者がいる病院があります。美術世界は、美術品を売ってそれで献金させる会社です。他にも様々あり、こういうフロント組織や企業を通して、そこを入り口として段々心を開かせて統一原理を聞かせ、最終的に信徒にするという方向に持って行こうとしています。

スライド7 教団が政治と結びついた真の狙い

次の問題点は、政治と結びついて政治力を隠れ蓑にしているということです。1968年に国際勝共連合ができました。本部が岸信介氏の家の隣にあったというので、初期からずっと、岸家・安倍家とは連綿とつながっています。


80年代には信者を政治家の秘書などに送り込んで、選挙協力を強化しています。私は東大原研に献身する前には、政治家の秘書になれといわれていました。86年には政治に注力する方針が出て、原研から卒業生8人くらいの女性が政治家の秘書になるという話でした。

このとき東京は、自民党衆議院議員候補の越智道雄さんを応援していて、集会で信者がいっぱい集まり、越智道雄さんが来て土下座してよろしくお願いしますというと、うわーっと盛り上げていました。東大原研も選挙活動を激しくやり、夜中まで家庭訪問などをして、警察に捕まった学生もいました。

82年に文鮮明氏がアメリカで収監されたとき、岸信介氏がレーガン大統領に書簡を送っていて、彼を出してくださいと懇願していたという事実が、ロナルド・レーガン図書館のファイルから出てきました。文中で岸氏は、「文尊師は誠実な男であり、自由の理念の促進と共産主義の誤りを正すことに生涯をかけて取り組んでいると私は理解しております」と書いています。


92年に文氏が来日したときにも文氏は収監された身なので本来日本に入れなかったのですが、元自民党副総裁の金丸信氏が動いて入国が許可され、都内で会談を行ったということです。

ジャーナリストの有田芳生氏がテレビで、「公安は、1995年にオウムが摘発された後に次は統一教会だと言っていたのに、政治的な圧力で摘発はなくなった」と言っていましたが、このように政治が全部関わっているわけです。

2009年の新世事件(2009年6月11日、東京都渋谷区で印鑑販売を営む有限会社新世の社長・幹部・販売員5人の計7人が、特定商取引法違反=威迫・困惑=の疑いで警視庁公安部に逮捕された事件)でも、教会本部に公安の強制捜査が入る直前に止めました。ここでも政治的取引があったのではないかと言われていました。

2009年から2012年は民主党が政権交代した時期で、自民党は下野して非常に悔しい思いをしていました。その時期に統一教会が安倍晋三さんと密接にやり取りをして、全面的に応援しますと言ったと聞いています。2015年の文化庁の名称変更認可は、第二次安倍内閣が成立してすぐのことでした。

2016年には、徳野会長が安倍首相に招待されて首相官邸で会っています。これは内部資料でも何度も自慢げに報告されています。そのような経緯があり、2021年にビデオメッセージを安倍氏が送ることとなった。なぜそれが実現できたかというと、やっぱりすごいお金が動いていたと思います。

TBSテレビの「報道特集」で、米統一教会元幹部のアレン・ウッド氏が、レーガンとかブッシュにメッセージを送ってもらうときに、100万ドル(約1億4000万円)のお金を渡したと言っているので、今回もトランプ大統領や安倍首相にビデオメッセージを送ってもらうために、元信者やメディアの間ではかなりのお金が動いたと推察されており、私も同様に見ています。

NHKクロ現で露出した頭隠して尻隠さず

これはNHKの『クローズアップ現代』でやっていた特集のまとめです。

この梶栗正義さんという人は今の勝共連合のトップですが、彼の父の梶栗玄太郎も統一教会の会長だった人で、もう完全な二世信者、祝福二世の超エリートで、統一教会内だけで生きてきた人です。こういう発言は統一教会にとって致命的なのに、まったく世間がわかっていないというか、統一教会が本当に頭を隠して尻隠さずだという、天真爛漫な発言をしていました。

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萩生田議員の選挙戦では、統一教会が全面的に応援していたこともメディアの報道で明らかになっています。必死に応援していた人から統一教会との関係を否定されると、「むなしいですね」と言われるのは本当にそのとおりで、かなり卑怯な話だと思います。


元信者は、安倍さんのビデオメッセージを見たときに、元首相がお墨付きを与えたと感じたと報道されていましたから、これは本当に決定打だなと思いました。ここにメッセージを送ったというのは影響がかなり大きかったと思います。

霊感商法で稼いだ献金は現ナマで韓国へ

第3の問題点として、巨額の献金問題です。霊感商法被害対策弁護士連絡会(弁連)の調べで、1987年から消費者センターや、弁護士依頼の被害者の金額を集計して、被害総額が1237億円です。

スライド10これは実は、弁連の会計で私が集計していたものですが、すごく少ない数字です。これは表面に出てきたものだけなので、実際にはこの10倍どころではない、100倍くらいあるんじゃないかという印象を持っています。


2007年当時の教団財務は、年間約500億円、これは主に霊感商法などで稼いだお金です。2007年というのは、1987年くらいからマスコミにかなり叩かれて、霊感商法もできなくなってきた時点の数字です。

私たちが印鑑販売をやっていた1986年ころはもうやりたい放題で、こんなことで摘発されないのだろうかと思ったほどです。しかし先輩の方が「いや、大丈夫、政治家の先生がついてるから統一教会は捕まらないんだよ」と言っていました。

80年代は、月間100億円やらないといけないといわれていたので、年間にすれば1000億円くらいはいっていたんじゃないかと思います。現金はうなるほどありました。

現ナマをバッグに詰めて何千万円も定期的に運んだとか、韓国の合同結婚式にみんなに分担して、お金を運ばせるとか、そういうことも裁判の証言で沢山出ています。

「韓国ヘラルド経済」からの情報だと、表向き資産が1700億円だが、実際は6000億円と書かれています。しかしそんなものではありません。

巨額の献金を奪い合う文鮮明一家

統一教会は、韓国のヨイド島という一等地に土地を持っています。パークワンという建物の利権を巡って大騒動になって、内部で法廷闘争繰り返していますが、そこの土地はかなりの価値があるので争っているものです。
文鮮明亡き後、ファミリーは大分裂して、血で血を争うような闘争をやっています。宗教とか教義ではありません。カネの闘争です。韓鶴子氏は3回目の夫人ですが、13人子どもを産んでいます。しかし非業な死を遂げた子女も多く、長男は45歳で麻薬で死に、次男は無免許運転の交通事故で、17歳で死亡しました。

三男が教団の資産を掌握しました。七男は父の教えに従い信仰的だったのですが、新たな分派を作りました。現在統一教会は、韓鶴子・三男・七男の三つのグループに大きく分裂しています。韓鶴子氏が、日本と韓国の統一教会の組織を一応は率いているということになっています。

三男と韓鶴子氏が闘うヨイド島の法廷闘争で、裁判費用だけでも何百億円もかかっていまして、日本の献金が全部そこで費消されていると言われています。
七男はアメリカで、サンクチュアリ教会という新しい分派の教会を作っており、日本の幹部でも、そちらに移る人も大勢出てきました。この教会がちょっと怖くて、四男が武器製造会社を持っています。そこで作った銃器を大量に備蓄していて、礼拝のときにみんなで武器を持って集まって武装して備えようという、危険な傾向のある分派を形成しています。

気の毒な二世信者を救いたい

第4の問題点としては、二世信者の問題が今クローズアップされています。二世信者とは、自分の出生の根拠が、親が統一原理を信仰して、合同結婚式で見ず知らずの人とマッチングされて、その結果生まれたのが自分ということです。

だから、統一教会を否定してしまうと、自分がなんで生まれたかがわからなくなっちゃうという、レゾンデートルに関する辛さを秘めています。実態的にも親が献金して、奉仕活動に従事しちゃうので、経済的貧困とか、育児放棄されやすいようなこともあります。

スライド11また特殊な教育を受けてお金の使い方も質素ですし、友人もできにくいと思います。アダム・エバ問題があるので完全に純潔教育です。彼氏もつくっちゃいけないし、キスとかもってのほかだと言われるので思春期になると非常に悩みます。

恋愛が親にばれたりすると韓国、清平の修錬所に40日間送られて、もう1回信仰してきなさいと厳しく指導されます。

たとえ信仰を捨てたいと思っても、未成年の場合は親が保護者になっているので、どこにも逃げられないというのがあります。親戚も愛想を尽かしていて疎遠で、友達もいないということで、どこにも逃げ場がありません。

たとえ脱会できたとしても、社会復帰はすごく大変です。山上容疑者もそうですが、教育も満足に受けられず、精神的トラウマと社会的に弱者ということで独り立ちするのが困難です。すごく悩んで被害者家族の会や、キリスト教会の牧師さんたちに相談してくる二世信者は数多くいます。社会全体で救いことを考えなければなりません。

カルト問題を解決するにはどうすればいいか

次に、カルト解決の道筋、というテーマで話したいと思います。フランスには反セクト(カルト)法というものがあります。アブー氏とピカール女史が作ったので、別名アブー・ピカール法といいます。

この法律が成立する発端は、フランスで1980年代に統一教会に入信した子供を親が保護するために活動して、それに触発された議員が動いたことでした。1984年より議会で議論を重ね、2001年に成立したということです。

1995年の時点で、セクトを選別するための10の基準が選定され、精神的不安定化や、法外な金銭要求など、色々な条件があって、これをセクトと考えました。

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どの団体がセクトか選別しようとすると難しくなるので、それがセクトであろうとなかろうと、上記のような逸脱した行為をしたらセクトだとみなし、罰則を受けることになります。下の方から基準が厳しくなり、最終的に法人が解散ということになります。

法律を作ったピカール女史が滞日したとき「こんな法律ができてフランスはすごいですね」と言いましたら、「いや、これは40年もかかってやっとここまで来たんです」とおっしゃって、長い道のりなんだな、ということを痛感しました。

スライド13信仰はなんでも駄目なのかというとそれは違います。マザー・テレサのような方もいますし、フランスのノートルダム寺院は、カトリック教徒が100年かけて、あの素晴らしい建物を信仰ゆえに建てたということもあります。

聖書の「ヘブル人への手紙」の中に、「さて信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである」というパウロの言葉があります。

この「望んでいる事がら」というのが重要で、統一教会は、たぶん文鮮明という誇大妄想狂で権力欲や金銭欲や性欲が強烈に強い人間が、巨大な欲望を全世界に発信し、それに特に日本人が忖度していく中で、あれだけ巨額な献金を捧げてしまったという形だと思います。

親族や友達がカルトをやっていたら、大変だ!と、みんな説得しようとしますが、言えば言うほど本人は頑なに心を閉ざしてしまう。説得は本当に難しい。

飯星景子さんがかつて統一教会の信仰を持っていて、お父さんが作家の飯星晃一さんで、彼はあらゆる文献や情報を持って、景子さんを説得したのですが、説得できませんでした。

忍び寄るカルトから守る道

カルト専門カウンセラーを養成するのはすごく大変で、政府の検討会などもありますが、これは容易なことではないと思います。
フランスでは国がUNADFIという機関を作って予算をつけて、そこで毎月レポートを出す中でセクトの活動をウォッチし、危険な段階にはいると警告を出します。セクト法の成立によって、統一教会はフランスでの活動がほぼ難しくなり、ほとんど活動していないということです。

フランスではカルトだから駄目ということは言わずに、法に触れた者を規制していくという方針なので、生き延びる余地はあるということです。

スライド14山上容疑者のお母さんは今も全くやめる気はないわけです。私はさもありなんと思いました。私が説得を受けている時もそうでしたが、統一教会の人は信仰に命をかけているのです。信仰を奪われるくらいなら、死んだほうがいいと思っています。

というのは、昔の一向一揆の一向宗の人たちや、オウムの人たちもそうですが、現世のことより霊界を本当に信じているので、霊界の中で永遠に救われないくらいなら、現世でつらい思いをしたほうがいいと思うのです。この信仰こそが命綱で、これを捨てたら地獄に落ちると本気で思っているのです。

山上容疑者のお母さんは、夫が自殺し、その後長男が小児がんになって、開頭手術もしています。統一教会の人のアプローチとしては、お父さんが自殺したから霊界で本当に苦しんでいて、その因縁で、長男がそのような大変な病気になったというトークをするわけです。


だから救われるには、あなたは全ての財産を神に捧げて、罪が救われなければいけないというふうに諄々とトークをしていくと、やはりお金を出さざるを得ないと思うわけです。一度信じて出してしまったら、もう賭けと一緒です。

1回賭けてしまって、賭けが大きくなればなるほど、そこでやめたら全部損しちゃうと思うことと同じで、賭けに勝たないと困る。これが真理じゃないと困るということに徐々になっていきます。

世の中には無数にあるカルト宗教

実はカルト宗教は無数にあり、弁護士連絡会でも、電話受けをしていると、様々なカルトからの電話がかかってきます。まったく聞いたことのない一人カルトみたいなものもいっぱいあり、そこに何千万円もつぎ込む人がいっぱいいるわけです。統一教会のような一つの宗教だけを取り締まるのではなく、一般的な規制をかけて取り締まることが大事なことになります。

「カルトはそこにある!」の図の右側にある「カルト宗教の構図」ですが、カルトの構造として、最初に信じる時には一般信者は純粋な信仰です。一番上に文鮮明氏がいて、この人はお金をもうけたい、世界を手中にしたいという人です。下からどこで線引きをするかわからないけれど、どこからかやっぱり私利私欲になっていくのです。

たしかに韓国の幹部たちは献金を着服しているらしく、半分くらい懐にいれちゃうというような暴露もありました。線引きがどこであれ、構造としてはこうなっていると思います。それは、最初は純粋な信仰でも、結婚も仕事も統一教会内でして地位が上がっていくと、少々疑問に思っても、もう抜けられないです。

抜けても次に人生で何をやっていいかもわからず、何がなんでもここにしがみつかなきゃいけないような方向になってくるのだと思います。

脱会しても苦しかった日々から感謝の日へ

私は6年間やっていて26歳でやめましたが、35歳とか40歳くらいまでは、本当に苦しくて、ずっと死にたいと思いながら生きているような、大変な時期を過ごしました。それはやっぱり、若いときに統一原理という思想が脳の中に入ってしまって、その理屈で全てを考えていたので、いきなり統一原理を頭から全部取り外したときに、何も自分で考えられなくなっていたんです。

何が正しくて、何が間違いだったのか、まったくわからなくなってしまって、まずそこから本を読んだり、人の話を聞いたり、一つ一つ自分が何が正しいのか、何が好きなのか、そういうことを一々確かめながらやっていくという作業があって、やっと40歳くらいになって、ちゃんと生きていけるかなというな気持ちになりました。

そこに至るまでは、両親をはじめ周りの方たちにすごいサポートをいただいて、多大なご迷惑をかけたので、その方たちのお力で、私もちゃんと社会復帰できましたことを心から感謝しています。宗教をやっているときには、本当に必死で、すべてモノクロの世界に生きていました。まったく人生を楽しむ余裕はなかったのですが、やっと色彩が戻ってきて、精神的に豊かな生活に戻りつつあるので、本当にありがたいことだと思っております。この場を与えてくださいまして感謝いたします。どうもありがとうございました。

おわり


旧統一教会との自民党調査は不十分が76%、国葬反対が62%

これが国民感情の実態です
毎日新聞社と社会調査研究センターの世論調査(9月17、18日)の結果を見ると、旧統一教会問題と自民党・政権に対する不信感はますます強まり、内閣支持率も3割を切ってきました。年齢層が上に行くにしたがって支持しない人が増えています。筆者の周囲の人たちの意見を聞いてきましたが同様の意向を明確に示しており、この調査結果は国民感情の偽らざる実態と理解しました。
ちなみに私は反自民でもなく反岸田でもありません。客観的にものを見るように修練を積んできたジャーナリストであり一市民です。
毎日世論調査9月19日

小学校教育現場の危機シンポジウム

チラシ画像 小学校教育現場が、教員不足と教員資質の劣化などを理由に疲弊していると言われています。ゆとり教育後の弊害がやり玉に挙がってもいますが、それだけではないようです。

 国家の危機と言う方もいます。将来の科学技術国家は遠のくばかりという指摘もあります。

 初等教育の問題点をあげ、これからの教育の在り方を討論するシンポジウムをご案内します。

 是非さなかして討論の場に加わってご意見を出してください。

 参加の要項は、添付資料にあります。

 参加申し込みは、https://kosoken.org/ こちらからどうぞ。


立憲民主党(立憲)執行部は国葬欠席へ NHKの報道で流れを作るか

立憲
2022年9月15日、朝7時のNHKニュースより
 
安倍元総理の国葬をめぐって世論の大勢が反対に傾いていることを受け、国会議員も国葬への出欠をどうするか揺れ動いています。政党で国葬に欠席を表明したのは日本共産党(共産)、れいわ新選組(れいわ)、出席表明は日本維新(維新)の会、日本国民党(国民)などでした。
野党第一党の立憲の出欠が注目されていましたが、15日朝7時のNHKニュースで、執行部が欠席で詰めの調整に入ったと報道しました。政府見解について改めて質問した回答が不十分だったことから欠席へ傾いたことを報道したもので、立憲の「決断」に流れを作るように聞こえました。
NHKは世論調査で、国葬の政府説明を72%が不十分としていること、国葬反対が57%になっていることを繰り返し報道しており、国民世論の大勢が「後ろ向き」であることを受けて報道しているものでしょう。メディアとして正しい報道姿勢を評価します
 
 
 
 

国葬の説明不十分が72%。国葬反対が57%で賛成を大幅に上回る-9月13日(火)午後7時のNHKニュース

NHKは、国葬に対する国民感情を世論調査に基づいて客観的に報道しています。ニュースでは、国葬に対する政府の説明は不十分とした人がなんと72%。説明十分の15%をはるかに上回っており、国葬実施に評価しない(反対)は57%、賛成の32%をこれまたはるかに上回っていることを報道しました。
 
 
 
 
野党各党は、国葬に出席するのかどうか。現時点での各党の出欠方針を示しながら、野党第一党の立憲民主党の態度がどうなるのか。世論調査の結果を踏まえながら、野党各党の国葬出欠判断を迫るかのようなニュース報道でした。NHKの報道を評価したいと思います。
 
 
 
 
 
 

岸田総理が説明すればするほど国葬反対に傾いていきます

9月8日の国会審議で野党代表と岸田総理のやり取りで次のようなことが明確になりました。
* 国葬を定めた法制度はない。これで佐藤栄作元総理も国葬を見送った。当時の内閣法制局長官は、法制度がないので国葬とするには、立法・行政・司法の了承が必要だとの見解だった。

羽鳥モーニングショーより          9月9日朝のテレ朝・羽鳥モーニングショーより

* 今回の国葬は、国会に相談もなく総理と内閣だけで決めた。国会に相談なく国葬を決めたのは戦後初めて。
* 国葬を決めた4つの理由(①最長の任期、②経済と外交で大きな実績、③世界が弔意、④参院選中の非業の死)を繰り返し岸田総理が言明し、これ以上の説明はなかった。しかし②についての安倍政権の評価は、否定する意見も強くまだ評価は固まっていない。
* 岸田総理は、国葬儀は行政権によるものであると「新見解」を披歴。内閣府設置法と閣議決定だけで決めたと言明した。
* 全額税金で実施することに総理は「世界各国からの弔意を受け止め、国の行事として葬儀を行うことが適切」と答弁した。
* 安倍元総理と旧統一教会との関係を問われると「お亡くなりになっているので限界がある(ので調査はできない)」と表明。

岸田総理がこのような見解を、何度も何度も繰り返せばするほど、国葬は賛成できない方へ傾いていきます。


国葬に反対する国民感情をあなどる政治センス

国を挙げて取り組む国葬という祭事に、過半数の国民が反対するのは、世界でも多分初めての珍事ではないでしょうか。各種世論調査結果は、みなそう出ています。筆者は7月15日のフェイスブックにアップした「歴史に刻まれた4つの汚点」の一つとして国葬反対を主張しました。「数々の反社会的な行動を繰り返し、問題を起こしていた団体とかかわってきた元総理を国葬として執り行うことに筆者は反対します。これこそ歴史に残る汚点と断じます」と表明しました。
8月5-7日調査の読売新聞世論調査では、国葬を評価する(賛成)49%、評価しない(反対)46%でしたが、9月2-4日の同世論調査では、賛成38%に対し反対派56%に大逆転しています。
日増しに明らかになっていく旧統一教会の反社会的活動と政治の癒着が次々と明らかになり、国民は不信感を募らせていきました。
それに拍車をかけたのが自民党の有力議員の「言い訳」でした。一見明白に虚言と見える言い訳を言ったり、世論動向を見ながら小出しに言い方を変えながら、最後の最後に「今後関りを持たない」という表現に変えました。国民をあなどる変転です。
国葬経費の説明も、岸田総理は当初の閣議決定では2億5千万円と発表していましたが、その数字は信用できないとの指摘が相次ぎ、6日には総額16億6千万と変えてきました。
極め付きは自民党・二階俊博・元幹事長の講演会での発言です。旧統一教会との関係で批判を浴びていることに対し「自民党はびくともしないよ」と発言し、国葬については「やらなかったらバカだ」と発言しました。この程度の語彙力でしか語れない人物が政界で幅を利かせているのです。国葬に反対する国民が増えていくのは当然ではないでしょうか。

「私がまるで安倍元総理を殺してしまったような錯覚に陥った」

NHKクローズアップ現代(クロ現、9月5日夜7時半から放映)は、息子からの心の叫びを受け、苦しみを語った旧統一教会信者の苦悩をこう語らせました。安倍総理銃撃事件を受けたジャーナリズムの問題意識を凝縮した、すごい番組でした。

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銃撃事件のよってきたる背景を語っており、高額献金に応じて一家が自己破産した実例など多くの悲惨な信者の話と信者同士の間に生まれた信者二世の苦悩を余すところなく報告した番組でした。

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これまでテレビ局各社のワイドショーや特番、さらに出版社の週刊誌・月刊誌なども特集記事で埋めてきました。どの報告も旧統一教会の反社会的活動、財産収奪、人権侵害などを報告してきました。

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新聞を除くジャーナリズムが、これほど一致した姿勢と視点で問題を指摘し、政治との関りで国家の危機を訴えてきた例は歴史的になかったことです。全国紙(東京新聞を除く)は、いったいどのような編集方針で旧統一教会の問題点を読者に伝えてきたのでしょうか。

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この日のクロ現では、安倍元総理の銃撃事件のあと、両親が旧統一教会信者同士の間で生まれた信者二世が孤立を深めていた現実を報告しました。韓国の教団関係者は「いまだ多額の献金をするのは日本くらいだ。日本の信徒は、日本よりも韓国の協会運営を助けるために献金している」と語っていました。

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二世信者になった人々の苦しみと、旧統一教会の理不尽で許しがたい教義と献金強要の有様を様々な証言で報告しました。

多額の献金、信仰や霊感商法の強要。そして2009年に、教団がコンプライアンス宣言したあとでも、困窮した家庭に対し高額献金を強要してきた現実を実証的に放映しました。献金による経済的な損害だけでなく、二世は人権も侵害されてきたと訴えました。苦しむ宗教二世の子を持つ一世信者のなかで、安倍銃撃事件をきっかけに脱会した一世の苦しみも語らせました。

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見なかった方は、是非、見逃し配信から見てください。歴史に残る番組です。

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/plus/


統一教会は収益事業が中心のビジネス宗教だ

「統一教会は収益事業が中心のビジネス宗教だ」
2年間、信者になりすまして潜入取材した韓国人女性ジャーナリストが証言
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旧統一教会の反社会的活動とその被害者に焦点を当て、衝撃的な「反社実証番組」を制作・報道しているTBSの報道特集。さる8月27日に放映された「元信者5人の人妻たちが語る旧統一教会の実態」を見逃し配信で見て仰天しました。
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5人の元信者妻たちが、合同結婚式で韓国人と強制的に「結婚」させられた後の信じがたい「人生」を赤裸々に語りました。これは人権侵害であり、犯罪であることは明らかです。
後半で2012年から2年間、信者を装って統一教会に潜入取材した韓国人ジャーナリスト、オ・ミョンオクさん(「宗教と真理」代表)が語ったこの教団の実態は、次のようなものでした。
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「最初は他のカルト宗教を模倣した新興宗教から始まったが、次第に事業化されて家庭を破壊する集団になった。私は、ビジネス宗教とみている」
そして収益事業が中心であり、所有している企業が多岐にわたっていると証言。
「教団の収益のために家庭と人生を破壊された被害者が多数いる」ことを証言し、さらに重大な発言がありました。
「自らの利益と名声のために、反社会的な集団と裏で関係を持つ。正体を知っていながら手を組み、成功のためなら何でもする人たちのせいで旧統一教会の被害者は消えない」
元信者は選挙のとき「投票はこの人にしてくださいと連絡がきた」と語り「(教団の)正義のためには嘘をついてもいいのが旧統一教会だ」と証言しました。
TBS報道特集の一連の旧統一教会特番には、反社に立ち向かうジャーナリス魂を見ました。是非、見逃し配信から見ることをお勧めします。

自民党は旧統一教会と関係断つとは思わないが72%

自民党は旧統一教会と関係断つとは思わないが72%
読売新聞の世論調査結果は深刻な政治不信
読売新聞が9月2-4日に実施した世論調査結果は、深刻な政治不信を露呈しています。自民党が旧統一教会と「関係を断つことを自民党の基本方針とする」ことの表明に「評価する」とした人が76%ありました。ところが、自民党が旧統一教会と関係を断つことができるかどうか質問したところ、断つとは思わないが72%、思うが21%でした。
つまり関係を断つことは「評価する」が、実際には「断つことはできないでしょうね」という世論の「本音」表明です。これこそ政治(政党)不信の表れでしょう。自民党が旧統一教会と関係を断つことに反対する人はいないでしょうから、設問自体に意味がなかったということかも知れません。
安倍元総理の国葬を評価する(賛成)、評価しない(反対)では、反対が56%で賛成38%を大きく上回りました。前回8月10、11日調査では賛成がわずかに上回っていましたが、今回は若年層でも大幅に反対に傾きました。政府の説明不足のせいなどではないでしょう。説明すればするほど反対が増えると思います。これが国民感情であり、国葬反対の国民世論は、もはや動かしようがないでしょう。
写真のグラフはいずれも、8月5日付け読売新聞朝刊に掲載されたものです。
読売新聞世論調査2
 
読売新聞世論調査1-1