PEACE BOATで世界一周の旅ーその14
2024/05/07
天空に広がる満点の星に感動
明け方4時、目覚まし時計に起こされて14階屋上に出てみました。真っ暗闇を蹴散らすように白波を立てて船が航行しています。船上にいることを意識した瞬間、周囲が不気味にうごめいている気配を察し、目を凝らしてみると甲板の手すりを取り囲むように乗船客が群がっていました。この夜はみずがめ座η(エータ)流星群の観望会でした。
皆、顔を上に向け、カメラを構えている人もいます。筆者も手すりに割り込み空を見ました。天空を覆うおびただしい星たちを見て、ああすごいなあと感動しました。自宅から空を見ても似たような星空を見ているはずですが、暗黒が広がる洋上の星空は格別なのでしょう。あの輝く恒星たちはいつから存在したのだろうか。今から2億年前の恐竜たちも見ていたのだろうか。
エータ流星群は、ハレー彗星が宇宙に残した塵が大気圏に突入したとき、流れ星となって観察されるのです。南半球では1時間で最大50個も流星群を観察されるという触れ込みです。
突然、ああーという歓声が艦橋に流れました。空を横切るように光線が尾を引いて消えていきました。見た、見たという声があふれ、筆者も皆と一緒にその瞬間を喜び合いました。写真に撮影することはできませんでしたが、空の写真を掲出します。この夜は、南十字星も見ることができて大満足の観望会でした。
こどもの日のイベントを見物
小学生以下の子どもたちが5人乗船しており、5月節句の人形とひな祭りの祭壇がイベント開催スペースにセットされ見物する人たちで溢れました。
船上のイベントは、何をやっても楽しいようです。
図書コーナーに置いた書籍がいつもない!
このイベントスペースの一角に、図書コーナーがあって、乗船客が持ち込んだ書籍類が並んでいます。どんな書籍でも勝手に置き、勝手に持参して5日以内に読んで返すルールです。乗船した直後は、書棚が満杯に埋まっていましたが、いまは写真のようにガラガラです。
筆者も21世紀構想研創設25周年記念誌の「25年間劣化し続ける国家と組織」、筆者の著書「大村智 2億人を病魔から守った化学者」(中央公論新社)、「沖縄返還密使・密約外交 宰相佐藤栄作、最後の1年」(日本評論社)、大村智先生らとの共著「イベルメクチン 新型コロナ治療の救世主となり得るのか」(河出新書)の4冊を置きました。いずれも置いた翌日には棚からなくなり、ときたま点検しますが戻っていたことがありません。間断なく次々と読まれているのでしょう。嬉しい現象です。
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