PEACE BOATで世界一周の旅ーその24
2024/05/26
11日ぶりに見えた陸の明かり
アフリカ大陸最南端の喜望峰を回ってインド洋から大西洋に出た船は、途中で南アフリカ共和国(南ア)、ナミベア共和国の沿岸を経て一路、ヨーロッパ大陸へと北上しました。途中、急患をナミベアに降ろすために引き返すハプニングもありましたが、そのハンデを取り返すため船足を速めてひたすら北上する日々でした。
船の最上階の14階に出て甲板を回って歩く日もありましたが、四方八方大海原で陸の景色はつゆほどもなく、大西洋を飽きるほど見る日々でした。
5月26日の早朝、部屋のカーテンを開けたところ、点々と灯がともる陸の景色が見えたときは感動しました。ついに7つの島から成るカナリア諸島のグラン・カナリア島の首都とも言われるラスパルマスに近づいてきたのです。
早速、7階のデッキ(甲板)に出てぐるりと一周しみてみました。7階は船の高低のちょうど真ん中あたりであり、一周出来るようにデッキ廊下があります。一周、約500メートル強。3周すると1マイルということです。
オリンピックなどの陸上競技のトラックは、1周400メートルです。それよりも一回り大きなトラックが船の中にあるのです。船は刻々と陸に近づいていきます。日の出前に瀟洒な建物に明かりがともり、人の息遣いが感じられる光景はいいものです。乗船客がデッキに群がって接岸する作業を見ています。どの人もこの島に上陸することを楽しみにしていたことがよく分かりました。
島の歴史を知って文化の発祥を知る
この諸島はスペイン領ですが、地図で見るように本国からは遠く離れています。カナリア諸島という名前から、愛玩用として飼われているカナリアの原産地ということからついた名前のようです。諸島の中の「首都」とも言われるラスパルマスに第一歩を踏み出しました。
地図の真ん中の黄色い部分がスペイン。左下の赤い諸島群がカナリア諸島。
年間を通して温暖な気候、そしてほぼお天気続きという自然条件に恵まれているので、ヨーロッパのハワイあるいは大西洋のハワイとも言われています。その地を利用して一大観光地として発展してきました。
原住民もいたのですが、スペインが中南米への進出基地として使うようになり、その歴史的な過程の中で独自の文化が発展し、今ではヨーロッパだけでなく世界中の人々を引きつける一大観光地へと発展しています。
タクシーはもちろん、露天に出ている洒落た土産物売りもすべてクレジットカードの使用が出来るも驚きました。滞在時間が短いので独自の種の発展と景観を作っている自然公園まで足を伸ばす時間はありませんでしたが、サンタ・アナ大聖堂へ行って見ました。ローマカトリック教会のカナリア諸島主教区の本拠地となっており、1478年に建築されたカナリア諸島の中でも最も有名なモニュメントの1つです。
大聖堂は表だけでなく中に入ってみると荘厳なたたずまいであり、キリスト教の歴史を伝えていました。
中に入ると荘厳なたたずまいの中で宗教の歴史を彩る展示祭壇が多数あり、ミイラも飾っていることにびくりしました。
コロンブスの家は、コロンブスの大旅行の歴史とその業績などを展示しており、多くの来訪者で賑わっていました。
海水浴場は、大規模な防波堤に囲まれており、早くも多くの海水浴客が楽しんでいましした
地図パズルをやっていた時にいつも見つからない島だ!おかげさまで名前も場所も覚えました。
投稿情報: ヤンウェイ | 2024/05/27 16:42