PEACE BOATで世界一周の旅ーその10
2024/05/02
世界で最も美しい海のセーシェルに寄港
インド洋をノンストップで5日間も航海していると、そろそろ陸が恋しくなります。海が時化になると巨船といえども揺れが半端ではありません。船内の廊下を左右によろめきながら、壁伝いの格好で歩いています。
そんなとき、水平線の彼方にかすかな島影が見え始めたときには、嬉しくなりました。徐々に近づいてきた島の様子を見ながら、手元に用意していたセーシェルの歴史と自然に眼を通し始めました。
ところがこの頃から扁桃腺に炎症を起こし始め、熱はないものの痰が喉に絡み始め、咳もよく出てきます。船内の多くの方が似たような症状をしており、マスク姿が急に増え始めました。筆者も室外に出るときはマスク着用ですが、気分は特段、悪くもありません。船内の診療所は異変を訴える乗船客で満杯だという噂も聞きました。
風光明媚とはこのことか
セーシェルに接岸を始めると、海岸線の風景が徐々に手の届くところまで迫ってきました。いかにも南洋の植物相らしい、うっそうとした緑が豊かに茂っており、大きな風車がその光景を引き立てるように回っています。甲板で絵はがきになりそうな風景を見ながら、接舷の様子を見ていました。
この島を取り巻く深いブルーの海は、洋上から飽きるほど見てきましたが、島を縁取る緑の茂みと美しい海岸線は、数千万年前からの固有種で独自の植物相をつくってきたとのこと。セーシェル政府が特別に保護していると言うだけあって情緒的光景として見ていました。ヨーロッパからの観光客が多いというセーシェルを引き立てていることが分かります。
喉の異変でツアーをキャンセルして散策
上陸して一日観光で植物園などを見学する、バスツアーに申し込んでいました。しかし翌日には大事な船内講演があるので、症状を悪化させてはと考えた末に、断腸の思いでツアーをキャンセルし自室で静養することにしました。
そうは言うものの、接舷して次々と上陸した乗船客がツアーに出て行く姿を甲板から見ているうちたまらなくなり、上陸して港の周辺を散策することにしました。シダ類の目立つ植物景観と南洋の鳥たちが、セーシェルにいることを印象づけてくれます。ああ、巨大な亀の公園に行きたかったなあ、などと思いながら散策していましたが、それにしても人の姿が少ない。商店やレストランは軒並みクローズです。
思わず、今日は日曜日かなとカレンダーを確認したほどですが、メーデーの休みと分かり、ツアーの人々はどうなったかと思いながら、ただ一軒オープンしていたスーパーで軽食を買い込んで船室に戻りました。
日本人はやっぱりお風呂です
汗だくになって船の戻り、思いついてサウナに行くことにしました。最上階の下の12階にサウナがあり、隣接してジャグジーと小型の円形プールがあります。プールは別に長さ15メートルほどのコースプールがあり、まだ未体験ですがそろそろ行ってみたいと思っていました。
上が小型円形プール。下がジャグジープールで、水温28度から30度くらい。ジャグジーは水温38度ほどで、ぬるめの風呂程度。いつまでも入っていたくなるような快適さでした。
サウナをたっぷり使って汗を流し、誰もいないジャグジーで写真だけ撮って帰りました。
毎回読んでいます。
喉が治りましたか?写真では元気そうに見えますが。
投稿情報: Wei | 2024/05/02 23:41