遅すぎた競争力喪失の科学技術政策
イベルメクチンとコロナ感染症の世界の動向-1

なんでも遅きに失する政策は日本が世界一?

 
20世紀の終わりころから、「21世紀は知の時代」であり、人材育成と人材取り込みが国家戦略の重要政策と国際的に言われていました。まさにそのころから日本では、経済的理由や雇用問題から博士課程の進学者がじり貧状態になっていましたが国は無策でした。
2000年の修士課程修了者の博士課程への進学は16.7%でしたが、2018年には9.3%まで落ち込みました。
人口100万人当たりの博士号取得者の国際比較は、次の通りです。
    2000年  2015年
日 本 127人   118人
米 国 141人   259人
韓 国 131人   256人
 人材育成は自国の高度人材を養成することが目的で、囲い込みは世界中から優秀な人材を呼び込めるように待遇を整備し、研究レベルを高めていく戦略です。アメリカは高いレベルで自由に競わせる研究システムが確立され、中国は1994年から留学人員創業園、百人計画、春暉(しゅんき)計画、長江学者奨励計画、千人計画と次々と人材育成、確保、囲い込み戦略を実行して、またたく間にアメリカの背中が見える距離に迫ってきました。日本は中国に抜かれ、韓国にも並ばれようとしています。
 この20年間、日本の科学研究政策と国家戦略は停滞したままであり、いまやっと目が覚めようとしています。カネだけ付けても国のシステムが確立されて実行され、継続されなければ未来への投資は実を結びません。果して継続できるのかどうか。国民は厳しく監視する必要があります。

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