ぎっくり腰に襲われた-1
ぎっくり腰に襲われた-3

ぎっくり腰に襲われた-2

 聖路加病院救急部に搬送され、点滴で痛め止め、抗炎症剤を投与されて3時間ほど、医師がそろそろ歩けるかどうか、痛みが軽減したかどうかトイレまで歩いて行きなさいという。激痛の感覚がまだ残っているので、恐る恐るゆっくりと歩き始めると、我ながら思いのほか順調な足の運びである。

 様子を見ていた医師や看護師が「よかったね」と言って、「それでは退院しましょう」という。これ以上、救急部に置かないという意思表示が見える。整形外科へ数日でも入院したいという希望も、空きベッドがないからと断られ、1週間分の痛め止め、抗炎症剤のお薬と患部に貼る膏薬を処方されて病院を出された。

 フェイスブックでぎっくり腰の体験者にアドバイスを求めると掲出をしたので、たくさんの方からコメントが入っていた。有難いことである。ネット情報も検索しながらぎっくり腰とはどんなものか筆者なりに理解した結果は次のようなものだった。

 ぎっくり腰とは正式の病名ではなく、通称の病名らしい。正式には単に腰痛である。その原因はいろいろ解説されているが、確立された原因はないようだ。従って治療法も確立されていない。腰の繊維質の筋肉が損傷をおこして神経に触って激痛につながっているらしい。痛め止めは姑息的手段の対症療法であり、抗炎症剤で損傷している部分の炎症を抑える。

 ということは痛みは軽減したが、損傷した筋肉部分がどうなっているのか不明である。これは整形外科で究明してもらうよりない。退院した翌日の17日(木)、近くの整形外科クリニックに行ってみた。医師は、簡単な問診をしただけで患部に痛み止めの注射をしましょうという。それで打ってもらったが、そのころは痛みもほぼなくなっていたので効果は分からない。コルセットが役立つからとこれを出され、巻いてみたら非常に安定感があって具合がいい。それで帰された。

 帰宅して今度は体験者に片っ端から電話でお礼と再発防止の対処法を聞いた。これがまた確立されたものがないのでいろいろノウハウがあって、聞いた話はいずれもためにはなるが、さてどうしたものか思案にくれてしまった。

 コルセットをすると安定感があるが、癖になると筋肉が衰えるのでほどほどというアドバイスがあった。みなさん善意でのアドバイスなので、承ってお礼を言って、さてどうしたものかとなる。それでも、この4連休は、ごろごろしながらときたま外出して気を晴らし、無事に過ごすことができた。

 これからぎっくり腰との付き合いが始まることになる。あの激痛は二度と体験したくないので、何とか予防方法を会得して無事に過ごしたい。社交ダンスのレッスンに行っており、年末には発表会があってワルツを先生と踊る予定になっている。しかしこのままでは、レッスンもままならず、果たして発表会に出場できるかどうか。

 ダンスの先生は、皆さん、ときたま整体師のお世話になって体の手入れをしているという。筋肉の膠着や衰えをカバーするケアをしているという話にびっくりした。プロはやはり、それなりの手入れをしているのである。

 筆者と言えば姿勢もだらしなく、パソコンに長時間しがみついている生活がぎっくり腰を呼んだことは間違いない。生活スタイルを改善する絶好の機会となったようだ。

つづく

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