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21世紀構想研究会創立から映像で見る歴史

   21世紀構想研究会の20年の歩みを映像記録として編纂し、公開しました。

これは本研究会・事務局の立木冬麗さんが編纂したもので素晴らしい出来です。

20年前の若き情熱に身を包んだ会員の皆さんの雄姿を是非、ご覧ください

 

このご案内のトップ画面は、伊勢神宮公式参拝後のお清め宴会の写真です。

このトップ画面はシステムが勝手出しているもので、どうしても動かせません。

画面真ん中の指示マークを押していただけると、目的の映像に入ります。

 

 

 

 


21世紀構想研究会20周年記念講演は大村智先生

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  2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生が、特別講演を行いました。大村先生は「私の研究 いま」のタイトルで、これまでの研究人生を振り返りながら、ご自身の研究業績をめぐる最近の動向を分かりやすく講演し、感銘を与えました。

 

 大村先生はまず、八木沢行正先生の助言から米国留学を志し、ウエスレーヤン大学に客員教授として招かれたいきさつを語りました。マックス・ティシュラー教授との出会いが運命を変えていったドラマを紹介しました。

 

帰国後の研究は、土壌を採取してスクリーニングし、新しい化学物質を発見する手順を説明、これまで新化合物493個を発見しその中でも重要な化合物を26個発見したと報告しました。

 

 中でもスタウロスポリン、ラクタシスチン、セルレニンなど重要な物質について発見からいま、どのように研究が発展しているかを報告しました。スタウロスポリンは、発見9年後にプロテインキナーゼCの阻害剤であることが発見され、抗がん剤の創薬に応用する道が開けました。慢性骨髄性白血病、非小細胞肺がんなどの薬剤として応用されるまでになったと解説しました。

 

 またノーベル生理学・医学賞を受賞したハーバード大学のコンラッド・ブロック博士やノーベル化学賞を受賞したエリアス・コーリー博士とのドラマチックな出会いから発展した共同研究など興味あふれる話を語って聞かせました。

 

 ノーベル賞受賞につながったオンコセルカ症の特効薬のイベルメクチンについても、発見からメルク社との共同研究のあり様を語り、犬のフィラリア症、人間のリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬の特効薬にもなったことを報告しました。

 

 オンコセルカ症の流行地のアフリカへの視察を報告し、悲劇の現場を見て愕然としたことを語りました。

 大村先生の講演は、極めて専門的な内容であっても創薬や疾病の話を織り交ぜながら興味あふれる内容であり、聴衆を引き付けました。

 

 最後に大村先生は、研究人生は人との出会いでありそれが自身の研究発展につながったことを語り、茶道の一期一会の精神が研究にも必要であるとの見解を披露して締めくくりました。

 終了後、21世紀構想研究会の生島和正理事から感謝の花束贈呈がありました。

 

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21世紀構想研究会創設20周年記念式典の報告

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 第136回21世紀構想研究会は、創設から20年を祝う式典から始まりました。

 創設から20年を迎えた節目に当たり、21世紀構想研究会を創設した馬場錬成理事長から挨拶がありました。  

 21世紀構想研究会という名称は、21世紀がまじかに迫った1997年当時を振り返りながら創設の目的を語りました。それによると来るべき世紀に、日本はどのような国として発展させるかそれを模索するために官僚、大学研究者、ベンチャー企業創業者、メディアの四極から有志を集め、問題提起と討論をする場として創設しました。

 この機会に20年間の活動をまとめた「創設から20年の足跡」を発刊し、研究会の歴史と下部組織として活動している知的財産委員会、教育委員会、生命科学委員会そして特別活動などについて報告を行いました。

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   知的財産委員会は、荒井寿光委員長をリーダーに活発に知財改革への提言を行いまた、教育委員会は世界で初めての食育基本法の制定を受けて学校給食甲子園を創設しました。

 研究会は今回を含めて136回を数え、時代認識を意識した会員の熱心な討論と問題意識の共有で、今後も活動を活発に展開することを誓いました。 最後に次の言葉で結びました。

 私たちには権力も資金力もありません 会員の善意と協力で成り立っている研究会です

    時代認識をしっかりと持ち社会の変革に立ちむかいます

  理事長あいさつの後、引き続きノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生の記念講演がありました。

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                      総合司会をした本研究会の外川智恵さん(大正大学表現学部准教授)

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                                     21世紀構想研究会の事務局を担当したスタッフ一同 


しばらくぶりの発信です

 多忙を理由にサボるブログ執筆

 しばらくブログをサボっていました。毎日気になっていましたが、フェイスブックにアップするとそのままになり、こちらに戻ることをしなかったのが最大の原因です。と言っても、フェイスブックに投稿していることも少なかったのですが、ま、言い訳の一つです。

 日本の政治は途上国並みではないか

 先の総選挙は、自民・公明の圧勝で終わった。その限りでは、理由もなく「いまなら勝てる」と踏んで解散した安倍氏の不埒な戦略がまんまと当たったということになる。

 つまり政策を国民に問うという解散ではなく、今なら勝てる、選挙の洗礼を受けた勝利の延長線上で憲法改正まで進めたいという思惑が見え見えであった。その戦略に図らずもはまったのが小池都知事の傲慢無礼な排除発言だった。その意味で、政治家は優位に立つとすぐに傲慢になるという浅薄言動がよく出ていた。安倍一強内閣の傲慢さと相通じる発言だった。

 日本の政治家は成熟されていない。他の先進国の政治家のことはほとんど知らないが、筆者の目で見た今の政治家は、政治理念を体現する言動をする人はほとんど見当たらない。今の政治家は、議員という仕事に就職した人たちが多く、二世、三世議員がその最たるものだろう。

 高い志で政治家を目指したものではなく、就職先としていい仕事だろうという価値観の中で選択したものだろう。そうでなければ、一族の中で政治家をたらいまわしにする現象は理解できない。とは言うものの、有権者が選んだ政治家であるから、政治家を悪くいっても仕方ない。選んだ有権者は、どういう価値観の中で選んだのかが問われることになるのだろう。

 政党が公募して候補者を決めるというやり方も限界がある。どうしても付け焼刃で応募・選択されるので、ひと山当てようとする高学歴の人物が有利になるような気がする。そういう現象も成熟した政治風土ではないのではないかと思わざるを得ない。

 一人一票も実現できない国にあっては、まだまだ遠い道のりが続くのだろう。