PEACE BOATで世界一周の旅ーその37
PEACE BOATで世界一周の旅ーその38

PEACE BOATで世界一周の旅ーその37

船内の大劇場で乗船客主体のイベントを開催

「地球一周中間発表会」という催事があることは、繰り返し船内新聞でも告知があったので知っていました。10日ほど前から船内のあちこちで、何やら準備する様子を見ていましたが、なに、たいしたこともできないだろうと見ていました。

先にも紹介しましたが、船内にはさまざまなテーマの集まり、グループが出来ており、多分その数は50くらいあるでしょう。そのグループの人たちが何やら趣向を凝らしてビスタラウンジという学校の講堂を思わせる広い会場で披露するのです。

演劇が出来るほどの広いステージもあり、ちょっとした劇場にも見えます。そこのステージでグループが準備した演題で発表するというものです。聞けば、大人の「学芸会」というものだそうで、筆者はどこにも属していないので何も予定はなく、当日は見物人として覗くくらいの気持ちでいました。

突然の申し入れにびっくり

前日の6月12日の夕方、船内を歩いていたら突然、韓国の女性から呼び止められ「明日のヨガの会で出て欲しい」という相談を受けました。ヨガの会が盛況であることは見て知っていましたが、やったことはない。聞けば、ヨガの会の有志がステージに上がり、音楽に合わせてゴーゴーを踊るので、それに合わせてステージ下のフロアでジルバを踊ってほしいと言う話です。

リーダーになる男性が1人どうしてもいないので、是非、お願いしたいという申し入れです。ダンスレッスンのときに筆者がジルバを踊っていたのを見ていた婦人が、船内で歩いているうち出会い頭に思いついての懇請でした。

予定がなかった筆者は、これを引き受けました。ぶっつけ本番の「出演」です。多少不安はありましたが、学生時代にジルバに狂っていたことを思い出し、なんとかなるだろうという気分でした。

0プログラム学芸会当日、早めに会場に行くと、すでに始まっており、驚いたことにこの日の昼と夜で37演題の発表があることでした。終わってみれば延々6時間に及ぶ船の「学芸会」でした。

2IMG_6887ステージ下まで繰り出してのチーム体操?でしょうか。力作でした。

3IMG_6888楽器に合わせて詩の朗読もありました。どちらも聴かせました。

日中韓・ベトナムなど国際色豊かですが、日本人主催が圧倒的に多く、その中に外国人が混じっているという感じです。出し物は、歌と踊りが多く、民族楽器の演奏や子どもを交えた体操もありました。

急ごしらえの学芸会にしては、どの演題もなかなかの出来映えです。

アイスランドから次の寄港地のニューヨークまでは少々日数がかかるので、その間、船内での余興大会で盛り上げようというPEACE BOATの思惑でしょうか。


4IMG_6901気功の披露もあり、会場と一体になった演技でした。

IMG_6899出番が回ってきました。パートナーさんとして踊る韓国婦人は、年齢不詳ですがプロポーションのいい方で、見るからにダンスの出来そうな方でした。しかしジルバはそれほどやったことはないそうで、どうやらお相手もぶっつけ本番の様子で「安心」しました。

IMG_6909 (1)にわかコンビのジルバでしたが、船の揺れに乗って?うまく踊れました。

曲目が流れてすぐに始まりました。ステージの上では、老若男女が軽快なステップを踏んだり、体を動かし、それが音楽に合っているのです。終了後にわかったことは、ヨガが終わると毎日、練習に励んでいたということでした。

筆者も、踊り始めると「昔取った杵柄」と言う古い言葉で言えるほどに、軽快にパートナーさんを回し、自身も船の揺れに合わせて踊るという得意技を発揮して、あっという間に制限時間を終えて、大喝采の中で退場しました。この機会にヨガの会にと誘いを受けましたが、それは丁寧に断って早々に退散しました。

日本のお札のリニューアルが心配事

ランチの食卓で話題になったのは、日本のお札のリニューアルのことです。千円、5千円、1万円札の肖像が変わるのは7月3日と聞いています。すでに一部の街の両替屋では、日本のお札は間もなく新札が出るという理由で拒否するという話も出ています。外貨が手元にないとタクシーや街頭の店ではカード決済が出来ません。そこへこんな話が出てきたのです。

セーシェルでタクシー観光したあとの支払いで、ドル札を出したら2008年以前の発行年のものは取らないと拒否されたそうです。持っていたドル札は古いものばかりでしたが、いずれもいま使われているお札です。居合わせた6人が急いでお札を出し合ってギリギリの金額がそろったそうですが、日本のお札も新札が出たら古いお札は拒否されるのではないかという心配事です。

タクシーの運転手さんの話では、客からドル札(外貨)を受け取って、現地の銀行や両替屋に持っていき現地のお金に替えようとしても、発行年が古いと出来ないということでした。いま流通しているかどうかの判断ではなく、現地の金融筋の意向だという話でした。

ニューヨークに行ったら、少々多めに両替しておかないと中南米や南米ではどうなることか。そんな心配事で話題が広がっています。

船旅も後半を迎えて隣近所の付き合いに広がる

船は北極海に入ったコースをたどりながら北米大陸へと航路をとる予定でしたが、北の海が荒れており、天候不順ということで航路を変更し、一直線に北米からニューヨークへと向かう航路になりました。確かに海のうねりが大きくなり、船内の廊下を歩いていても左右の壁にぶつかりながらの移動になってきました。

昨日から甲板へ出るのは禁止。時化の海で船は大揺れに揺れています。これまで一番の揺れかもしれません。窓から見た海はモヤの中に呑み込まれており、船腹で打ち返されささくれだった波が恐ろしげな泡を巻いて限りなく繰り返していきます。

IMG_6930自室の窓から海を見るとモヤに呑み込まれて何も見えず、船腹にぶつかって出来た恐ろしげに渦巻く白い波だけが繰り返し去って行きました。

海上の風も強く外の気温は6、7度、水温も同じと言うことで、屋外のジャクジー風呂も閉鎖になっていました。

船旅も後半に入ると、乗船客同士、顔見知りが多くなり、行き交う人が軽く会釈をすることが多くなりました。朝夕のレストランの食卓も、やあやあと挨拶する人が増えて会話も広がり、雰囲気が変わってきました。

筆者はこれまで4回の講演をしました。学校給食は世界一、沖縄返還の密使・密約問題と真実の追究、イベルメクチンとコロナの真実、野口英世のノーベル賞物語がそのテーマでしたが、いずれも好評をいただき、知らない人から「面白かった」という感想をいただいていました。

今後も新札の肖像替えで登場する北里柴三郎物語などいくつかのテーマを準備しており、PEACE BOAT関係者からも相談を受けるテーマも出てきました。構想研究会創設25周年記念シンポジウムを自分なりに総括する講演も準備を進めています。

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