長谷川博「オキノタユウの島で 無人島滞在アホウドリ調査日誌」(偕成社)
上海点描・・変貌する中国社会・・下

上海点描・・変貌する中国社会・・上

 

 日本風レストランが増えているが中身は違う

 5がつの連休明けから1週間ほど上海に行ってきた。今回は中国の知財事情の取材であり、上海で新たに活動を始めた白木学氏の状況を見るためでもあった。

 上海には20回以上は行っているので慣れた都会であるが、今回は初めて定宿にしていたコンドミニアムを離れて知人の紹介する紅橋地域の3星ホテルに泊まった。部屋が広く、ウオシュレット完備である。バスタブはないが、設備に不満はなかった。これで550元であり割安だ。

 上海の地下鉄は、東京の地下鉄よりもござっぱりして快適だ

 地下鉄に乗ってみたら、東京の地下鉄に比べて上海の方がずっとインフラが整っている。全駅ともホームドアだしホームが広い。社内広告がないこともさっぱりしていて気持ちがいい。浦東空港からダウンタウンまで乗ったリニアモーターカーも快適だった。インフラは着実に先進国を急追している。 

  というよりも後ろから追いついていく国の方が都市インフラはよくなるのだろう。ビル建築を見てもしゃれたビルは上海の方が東京よりも多い。これは韓国のソウルでも同じことがいえる。ニューヨークやロンドンの地下鉄を筆者が40年以上前に初めて見たときに、古色蒼然とした地下鉄にびっくりしたが、それと同じことではないか。

DSCN1097時速430キロを超えたことを示すリニアモーターカーの表示板

 お昼と夜は外食になるが、いくつかのレストランで感じたことは、日本語で看板を出しており、いかにも日本人が経営しているように見せていながら、中国人が経営している「日本風レストラン」が増えていたことだ。メニューは日本風であるが、出てくる料理は明らかに違う。焼き鳥一つとっても違う。客は、中国人が主体であり、日本食ブームにあやかっているようでもある。

 上海は物価が高く、東京の一流レストラン並みの値段とサービスを売り物にするレストランはおびただしくある。そんなところは避けてリーズナブルプライスのレストランを探すとなると難しい。

 風邪を抜くためにスーパー銭湯へ行く

 上海に出発するときになっても風邪が抜けず、上海滞在中もずっと風邪をひいた状態だった。扁桃腺の炎症がどうしても全快しない。そこでいま上海で評判になっている日本人の経営するスーパー銭湯「極楽湯」に行ってみた。

 以前から上海の静安寺に近いホテルに中にスーパー銭湯があって、よく利用していた。風呂に入り、サウナに入り、食事もしてマッサージもできる。PCを持ち込んで仕事もできる。何時間いても費用は同じ。それとシステムは同じだという。

 

上海の「極楽湯」の入口付近である。

 

 行ってみると、駐車場には高級車が並び、入場するときからVIP待遇の人と並の人が区別されている。中のレストランは広く快適であり、PCで仕事もできる。サウナに何度も入って風邪の最後のぐずぐず状態を一掃することに成功した。

 結果的に3回も極楽湯に通って、完全に風邪を追い出したことになる。ただこの銭湯のレストランのメニューと味は日本人好みではなく、マッサージも上手とは言えないものだった。Wi-Fiが完備しているので仕事にはいいかなと思ったが、VIPはっぴを着たサラリーマン風のひとたちがVIP会議室でミーティングらしいことをやっているのが気になった。

 

 

 

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