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第10回全国学校給食甲子園大会で優勝した月夜野学校給食センターを訪問

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左は、この日いただいた学校給食。右は昨年の10回大会で優勝した冨田先生と山岸調理員の名コンビ

 昨年12月6日、女子栄養大学駒込キャンパスで開催された第10回全国学校給食甲子園大会で優勝した、群馬県みなかみ町の町立月夜野学校給食センターを訪問して、半年ぶりに優勝した本間ナヲミ栄養教諭、山岸丈美調理員と再会した。トップの写真は、この日の献立の「味の旅・カナダ」のメニュ―である。豊富な野菜とサケをあしらったお料理にこめっこパンは本当においしかった。

 訪問したのは6月16日。山間の素晴らしい自然環境に囲まれたセンターに到着すると、待ち構えていた本間先生と小柴千恵子所長のお出迎えで楽しい歓談をしたあと、早速、白衣、帽子にマスクで装備して調理場に入った。

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手洗いが重要だが調理員は手際よく洗っていた(左)。 調理場の設備も広く清潔感のある素晴らしい施設だった。

 10年前に建設された調理場は電気調理方式であり、広々とした余裕ある調理場である。食材の検収、魚・肉の処理場、野菜の処理場が完全に独立しており、汚染地域が隔離されている。調理員の働きぶりもキビキビした動きで無駄がなく、さすが日本一になった学校給食センターだと思った。

 今回の取材の狙いは、科学技術振興機構(JST)の中国向けWEBサイト「客観日本」で「日本の学校給食」を掲載中で、近く衛生管理をテーマにした内容を掲載する。執筆者の大森みつえ・全国学校給食甲子園大会事務局長と一緒の取材 となった。

 筆者は、全国の学校給食調理場を数多く見ているが、その中でも月野夜センターの設備、環境、調理員らの動きは、トップクラスの施設だった。この日の献立を作成した本間先生は、世界の国々の様々な料理を学校給食として提供し、子どもたちに国際的な視野を広げ同時に国際的な食育授業へと発展させることだった。

 メニューにその狙いが出ていてびっくりした。こめっこパンと牛乳は定番だが、この日の主食はパンであり優勝献立のときと同じになった。サケのグリルレモンパスタソースかけ、カラフルサラダ・大麦入りのスープ、デザートにメープルマフィンという献立だ。

 まず野菜の多さにびっくりした。キュウリ、キャベツ、コーン、タマネギ、ニンニク、セロリ、ズッキーニ、マッシュルーム、レモン、パセリ、トマト、ブロッコリー、パプリカ、ニンジン。これだけ使われている。多くが地場産物だ。大麦の入ったスープは初めて食べたがこれが絶品。カラフルなサラダもおいしかった。

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大量調理は、手際の良さが命であることを作業を見ながらよくわかった。

  調理する手順を見ていたが、本当に無駄な動きが見えず、導線も見事に実現されていた。月夜野町農政課の村山博志、原澤真治郎さんらと出来上がった給食を食べながら牛乳の話になった。牛乳はどこの学校給食でも出している。カルシウム摂取を確保するためには欠かせないものだ。しかし、小学1年生も中学3年生も同じ量のワンパックは、考え直した方がいいという意見が出ていた。

 つまり量の問題だ。小学校低学年には小ぶりの牛乳パックを提供し、その分、乳製品を食材にした料理を提供する方が、バラエティに富んだ学校給食になるのではないか。そんな意見を題材に楽しいランチとなった。

 

 

 

 

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