COVID-19の行方はどうなるのか
2021/12/22
コロナ感染症の猛威は何だったのか
年の瀬を迎えて皆様、いかがお過ごしでしょうか。コロナ変異株オミクロンが、世界中で徐々に拡大している様子ですが、今のところ感染しても無症状とか軽症で済むという報道もあります。困るのは無症状でどんどん拡大することです。拡大したあげく、症状が出てくるということなら問題です。
下のグラフを見てください。グーグル統計が毎日報告している世界の感染者数の推移(以下同)を見ると、世界は4つ目の山を迎えるような状況です。コロナは全く沈静化していないことが分かります。
お隣りの韓国はいま、感染者数がピークを迎えています。この推移グラフを見てください。この1か月に急増しています。なぜでしょうか。
今年の8月20日前後をピークに急降下で減少を続け、いまやゼロに限りなく近づいています。直近3カ月間の韓国と日本の余りの違いに驚きます。日本が急降下で減少していることに世界の研究者は大きな関心を抱いているようですが、その解明はまだされていません。
世界の状況を報告します
では世界各国はどうなっているのか。12月12日現在、世界で感染者数がピークを迎えている国は4か国です(ロイター統計、以下同)。
韓国 | ピークに到達 | 1日あたりの感染者数の平均がピーク。現在の新規感染者数は5,865件。 |
フィンランド | 〃 | 1日あたりの感染者数の平均がピーク。現在の新規感染者数は1,403件 |
ノルウエー | 〃 | 1日あたりの感染者数の平均がピーク。現在の新規感染者数は4,231件。 |
デンマーク | 〃 | 1日あたりの感染者数の平均がピーク。現在の新規感染者数は6,045件。 |
ジンバブエ | 〃 | 1日あたりの感染者数の平均がピーク。現在の新規感染者数は3,508件。 |
逆に感染者数が底をついたような状況になっている国が、日本など5カ国あります。
アメリカは世界最多の感染者数
アメリカではこのところ感染者数の増加を材料に、ニューヨーク、ナスダック株式市場がともに株価の乱高下を繰り返しています。上げる理由も下げる理由も、本当のところは分かりませんが、コロナの材料が色濃く反映していることだけは言えそうです。
フランス | ピーク時の92% | フランスでの感染者数は増加傾向にあり、平均で1日48,547人の新規感染者が報告されている。1日平均人数のピークだった 11月7日の92%になる。 |
ドイツ | ピーク時の90% | ドイツでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者数の1日あたりの平均が3週間で160件以上増加。前回のピーク時から17%増加。 |
ベトナム | ピーク時の85% | 1日平均14,805人の新規感染者を報告。ピークだった11月29日の87% |
イギリス | ピーク時の82% | 英国では、1日あたりの新規感染者数の平均が3週間で9,800件以上増加。前回のピーク時から16%増加。 |
アメリカ | ピーク時の48% | 新規感染者数は世界で最多。新規は一日平均12万700人。 |
その他の感染者数が増加している国
そのほかの主な国で感染者数が増加している国を拾い出してみるとこの3か国です。
南アフリカ | ピーク時の78% |
ロシア | ピーク時の77% |
オーストラリア | ピーク時の67% |
いずれにしても世界的に見るとコロナはまだ、警戒水域から一歩も出ていないように見えます。
それを言いたくてこのような分析を試みました。