PEACE BOATで世界一周の旅ーその52
2024/07/13
アラスカのケチカン(Ketchikan)に上陸
バンクーバーを離陸し中1日置いてアメリカ・アラスカ州の最南端の港町のケチカン町に寄港しました。
人口は8千人余、先住民族はサケ漁で暮らしていましたが、1887年に白人が入植してから急速に発展してきました。当初はサケの缶詰工場が主産業でしたが、金鉱山が発見されてからゴールドラッシュの時代もあり、いまはサケ漁の本拠地であり風光明媚な景観を売り物にした観光都市として栄えています。
通常、船が接岸するとその地を見学するツアーが計画されますが今回はツアーはないため、乗船客は一斉に上陸してそれぞれの思いで、街に繰り出しました。筆者は同乗者の提案で「木こりショー」を見学に行きました。
木こりがアメリカ・カナダチームと二手に分かれて、木を切ったり、丸太乗りで相手を蹴落としたり、木登り競争をする対抗戦です。観客がアメリカ・カナダびいきの二手分かれ、声援合戦を繰り広げるというアトラクションショーです。会場を揺るがすような大声援と歓声で沸き立ち、一緒になって楽しみました。
木こりが演じるアトラクションは、観客席を巻き込んで楽しい対抗戦でした。
かつてはゴールドラッシュで沸いた町という名残りなのか、多数の宝石・装飾類を販売するきれいな店舗が目につきました。一応、見学を兼ねて入りましたが、筆者には宝石を鑑定したり鑑賞する眼もなく、値段を見せられては驚くばかりの高価なものばかりでした。
指輪、ネックレス、イヤリングなど、おびただしい商品が陳列されていますが、それにも値札はなく、買うふりをして値段を聞いてみると、大きめの電卓に数字を入れて見せます。ドル建ての値段ですから頭の中で計算すると、眼が飛び出すような高価なものばかりです。
観光地だけに商店街は半分が宝石類販売の店舗でした。かつてのゴールドラッシュを思い出させましたが、値段の感覚が分からないので、お買い得なのかどうかさっぱり分からない値段ばかりでした。
試しに電卓を取り上げて、示された数字の半値を入れてみたら、相手は「冗談ではない」と眼を丸くして大げさな仕草で返し、こちらと電卓の数字を交互に入れ合い、最初の値段の7掛けくらいまでまけてきました。こんな光景があちこちで展開されており、買わなくても大変友好的であり、楽しませてくれました。
ランチはご当地の名物、キングサーモンとカニにしました。どちらも大変美味でしたが、値段はやはり割高感であり、それでもビールを飲みながら乗船仲間と外の景観を楽しみ、アラスカへの8時間の上陸を満喫しました。
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