PEACE BOATで世界一周の旅ーその42
2024/06/20
ハドソン川のクルーズ観光に参加
ニューヨーク2日目は、バスでの市内観光とハドソン川のクルーズ見学にしました。滞在は2日に決まっており、10コース以上のオプショナルツアーのどれに参加するか迷いましたが、ハドソン川からの景観に期待しました。
バスはニューヨーク市街でも最も賑やかな地域を通過するコースをとったおり、最初に見せられてのが「トランプタワー」でした。ニューヨーク・マンハッタンの5番街にそびえる高さ202メートルの超高層ビル。ビジネスオフィスの上層階には、世界的な大金持ちが数多く入居しているようで、家賃は月額700万円とも聞きました。
トランプタワーの周辺は、見物人が多数集まっているようなので、敬遠して迂回しました。
セントラルパークの東側、アッパーイーストサイドのミュージアムマイル沿いにあるメトロポリタン美術館周辺は、観光バスがぐるりと取り囲みすごい人だかりの中にありました。広い敷地の中にスケールの大きい建物であり、この地域のミュージアムでは存在感抜群の感じでした。
絵画・彫刻・写真・工芸品・家具・楽器・装飾品など約300万点の美術品を所蔵しており、全館を一日で巡るのは不可能です。それを筆者らのツアーは、1時間程度、見物するというスケジュールです。こちらのガイドさんに聞いたら、1週間かけて見学しないと満足出来ないということでした。
「The MET」と呼ばれるほど貫禄あるミュージアムですが、これが私立と聞いて驚きました。歴史のある美術館などの施設・建物は、公立が多いと思っていましたが、The METは別格のようです。
メトロポリタン美術館の周辺は華やかさのある見物人であふれていました。
ハドソン川のクルーズに乗船しました
クルーズ船の集まっているハドソン川の地点にバスで行き、そこから船に乗り換えました。かなり大きな船で、乗船客は200人はいたと思います。速射砲のように早口のガイドさんの英語の説明でしたが、歴史的な出来事や数字がやたら多く、うまくキャッチ出来ませんでした。ニューヨークの顔になっている自由の女神像のすぐそばまで接近しましたが、そちらにも大勢の観光客が群がっているのが見え、ニューヨークの集客力は流石にすごいなと感じました。
船を下りてから五番街付近に戻り、ステーキハウスでランチしました。バカでかいステーキが出てきて参加した皆さんと共にアメリカの食の話題を語り合いながら、8割方食べるのがやっとでした。サラダもてんこ盛り、デザートも大きなケーキであり、いかにもアメリカに来たという実感が沸いた食卓でした。
街を散策しているうちニューヨークのコンビニを見つけました。写真で見るように小ぶりな入り口であり入ってみると、狭い空間に飲み物類と簡単なスナック類がぎっしりと並んでいるだけでした。お客さんも他に一人いただけで、レジにはご老体が退屈そうに座っており、日本のコンビニとはまるで違う風景でした。ニューヨークのど真ん中のコンビニですから、こんなものなのでしょうか。
自転車で散策している人が目につきました。写真のように貸し自転車と駐輪スタンドがあちこちにあり、スタンドから勝手に借りてまたスタンドに戻すというシステムです。支払いもクレジットカードで出来ると言うことですから便利です。日本でもこのシステムは広がるのではないかなと思います。
ニューヨーク滞在はたったの2日間であり、着いてすぐまた出港かあという気分でした。ニューヨークでの他の乗船客の行動を聞いたところ、オプショナルツアーに参加しないで、自分で地下鉄、タクシーなどを利用して目的の場所や施設を見物している方がかなりいました。船に乗っている間に旅程を組み立て下船して実行できるという利点をフルに使っているようでした。
夜になって船は離岸を始めました。瞬く間に夜に浮かぶ摩天楼は離れて行きます。もうアメリカに来ることはないのではないかと思っていると、突然、その昔ニューヨークの常駐特派員として異動する内示を受けたことを思い出しました。その話は、前任者が現地で問題を起こしたことがきっかけでニューヨーク支局を取り潰すことに発展し、実現できませんでした。
あのとき、特派員として出ていたらどういう人生になっていただろうか。船尾のデッキに寄りかかりながら、遠くで明滅するニューヨークの明かりに別れを告げました。船は一路南米のコロンビアを目指して航海を始めました。
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