PEACE BOATで世界一周の旅ーその30
2024/06/03
ロンドンで記録的な大渋滞に巻き込まれる
日の出・午前4時46分、日の入・午後9時07分。これがロンドンの日の出・日の入です。やたら日中が長いので、少々、調子が狂いますが、この日のロンドンはさらに狂いました。
一泊2日、12万2千円という「豪華」なオプショナルツアーに参加しました。ロンドン市内観光、市内でホテルに泊まり、翌日はあの有名な環状列石といわれるストーンヘンジ(stone henge)の見学です。ティルベリー港を降りてバスに乗り換え、翌日、そのバスで帰って来るというバス旅行の日程です。
異変は、ロンドン市内に入るころから出てきました。渋滞が続き、市内に入ると路上の車は1センチも動きません。ガイドからの説明がなかったので、何も知らないで座席でうつらうつらしていますが、はっと気がついても車窓からの景色は何も変わっていません。
タワーブリッジの近くでバスを降りますが、周囲は人の波で近づくことは諦め、まずはトイレを探すことに追われました。
ようやく入った情報によると、この日、土曜日はイスラエルとパレスチナ紛争を巡ってイスラエルの過剰な攻撃に反対するデモと環境問題の対応不満のデモが重なり、あろうことかスペインとイギリスが対戦するサッカーの試合が開催されて、外国から大挙、見物客が押し寄せてロンドンは燃え上がっているというのです。
ロンドン警視庁とロンドン近隣から集まってきた警備・警察官が強制的に道路を封鎖してデモ隊を規制し、サッカー見物から派生する騒ぎを抑え込もうということですから、一般の通行規制ではなくロンドン一帯の「戒厳令」に等しい規制ではないかと思いました。
こちらは、バスに缶詰状態なので、街の騒動の様子は何も分かりませんでした。
観光地は人・人・人の洪水
ウエストミンスター寺院、国会議事堂、ビッグベン、タワーブリッジなどロンドンを代表する観光が組み込まれていましたが、国会議事堂が見えるところまで来たときは、予定時刻を大幅にオーバーしており、車窓見学ということになりました。
バスの車窓から遠く眺めた国会議事堂。ビックベンもかろうじて見えたという程度であり、ウエストミンスター寺院は近づくことも出来ませんでした。
このツアーは元々、接岸の時間で午後3時ころから出発したので時間的な余裕がなく、観光地に着いても慌ただしく写真撮影後には移動ということでしたが、ともかくも近づいてまたまた驚きました。
見物客が入場の列を作っているのか、はたまた単にあふれているのか不明でしたが、どこへ行っても人人人の波です。こちらは高齢者の集まりですから、最大の懸念はトイレです。しかし国会議事堂が見える場所に行ってみたら、公衆トイレは封鎖されており、思いあまってファストフードになだれ込んでトイレを拝借。時間の都合で何も飲まずにさっさとバスへ退散ということになりました。
ようやく見つけた公衆トイレはご覧のように封鎖。デモ隊の動きに応じて強制的に封鎖のようです。慌てて近くのファストフード店になだれ込み、迷惑承知で用を済ますという有様でした。
こんな繰り返しをしてやっとの思いで、予定より大幅にオーバーしてホテルに到着しました。慌ただしく夕食をとって寝るということになり、予定していた買い物なども出来ずに不満やるかたない初日になりました。
ロンドンから出発する列車の駅は芸術品かと思うほどに立派な建物でした。蒸気機関の発明から鉄道の歴史を作った国を思いました。
翌日の日曜日は、一番、期待しているストーンヘンジの見物です。それだけが期待に置き換わり、初日は慌ただしく暮れていきました。
翌日、朝早くホテル周辺を散策すると思わぬ光景に出くわしました。筆者の名前の「Baba」と同じ名前のレストランの看板を見たのです。開店していればすぐさま入って店主に挨拶するところですが、日曜日の早朝ですから開いていませんでした。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。