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「スクープ取材」を掲げたNHKの本気度

さる11月17日に放映されたNHKクローズアップ現代(クロ現)のタイトルを見て度肝を抜かれました。「スクープ取材・旧統一教会 “知られざる被害”の告白」とあったからです。自ら「スクープ」と言うからには相当なる内容であることを宣言したものだからです。
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NHKはいわば「国営放送局」です。それが「知られざる被害」とうたったのは、明確に旧統一教会は「加害者」であるとの立場で番組作成したことを宣言したものです。献金を事実上強いられ続けたために自己破産に追い込まれ、「無年金」になっていった被害者に語らせ、「家族のために年金より献金」という大きなテロップを掲げました。
独居高齢者に組織的に献金を促した実例を報道し、旧統一教会の担当者が信者の資産や家族状況を詳細に把握し、遺産を献金させるための遺書作成を組織的に指示し、実行していた実態を報告しました。
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いま国会でも論議が進んでいる被害者救済の新法についても、①マインドコントロールによる被害防止、②家族の被害回復を骨子にするべきとの方向を提示しました。
面識ない信者と教団の仲介で結婚させられた被害者の実情を当事者の告白も入れながら報告し、信者の間の養子縁組がこれまで745人に達しているという驚くべき被害実態も報道しました。旧統一教会が行ってきた養子縁組は、違法性が高いものであり、これに対する旧統一教会側の方針と言い分もきちんと報道しました。しかし旧統一教会側の言い分は、むしろ旧統一教会の教義がいかに独善性と違法性の高いものであるかを自ら暴露したような内容になっており、それだからこそNHKは動画で長々と放映したものでした。
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筆者は、NHKの回し者ではありません。元読売新聞社会部記者の感覚から見ても、この番組構成は明らかに旧統一教会は加害者であり、信者の多くが被害者になっており、信者二世とされる人々の被害と悲劇を訴えたものと明確に理解しました。一連の「週刊文春バズーカ砲」に匹敵するパンチ力でした。
「国営放送」が「スクープ取材」を前面に出し、ここまで踏み込んだ旧統一教会の反社会的活動を放映したことを評価します。自民党関係者及び国会で旧統一教会問題を論議する方々はこの論調を注視し、国民の納得する結論を出してもらいたいと思います。

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