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安倍晋三元総理大臣は戦後初の横死だった

安部晋三元総理の銃撃死と歴史に刻まれた4つの汚点

安部晋三元総理が、手製の散弾銃で狙撃され衝撃的な最期を遂げました。

痛ましい事件でしたが4つの汚点を歴史に刻み込みました。
第1の汚点は、この事件は政治テロでもなく、民主主義を否定する思想テロでもありません。犯人が受けた逆境の元凶が安部元総理にあったとする思い込みから出た計画的な犯行でした。

これほど個人的な動機で元総理に強い殺意を抱き狙撃したその事情には相応の理屈が存在しており、その可否を検証しなければならないという誠に低質な課題が残されたことでした。元総理大臣を狙撃する。その原因を遡ってみれば宗教団体「世界平和統一家庭連合」というまるで政治思想集団のような名前の団体に行きつきました。世に言う元統一教会です。


筆者は一時期、この宗教団体の一端を取材した経験から、社会的に受け入れることができない集団だと確信していました。そんな団体とかかわっていたというだけで元総理の経歴と歴史に汚点を残しました。


第2の汚点は、元統一教会と多くの自民党議員が、この50年以上にわたって地下水脈で結びつき、お互いに利害得失を分かち合ってきたことです。それだけなら他の宗教団体と政党・政治家も実例を重ねてきましたが、元統一教会は、反社会的活動を展開する集団として際立っていました。


印鑑、壷、多宝塔、高麗人参濃縮液などの販売を展開し、信者をマインドコントロールし、霊感商法などで金をだまし取り、合同結婚式という常軌を逸した集団行動を公開し、たびたび批判を浴びて社会問題となっていました。


そのような集団とねんごろに付き合ってきた政治家の頂点にいたのが元総理であり、集団のイベントには祝辞を寄せるほどの間柄でした。これは政党・政治家の汚点と言わずしてなんと言えましょう。
筆者の尊敬していた自民党代議士も元統一教会と親密に交流しているのを知っていましたが、その目的は選挙の票集めでした。


第3の汚点は、メディアの報道姿勢です。元総理が狙撃され死去し、犯人が逮捕されて自供しているにも関わらず、数日間も元統一協の名を伏せ、元統一協関係者が記者会見をした後で一斉に報道しました。
新聞・テレビだけでなく雑誌メディアも同じであり、その間、ネットでは元統一教会のかかわりを指摘する情報が席巻していました。その間、新聞・テレビを代表とする日本のメディアは、全く機能しなかったという大汚点を残しました。


第4の汚点は、元総理の国葬です。国葬とは国家の威信に関わる政治的な思惑に基づき、国費で執り行われる祭事と理解しています。数々の反社会的な行動を繰り返し問題を起こしていた団体とかかわってきた元総理を国葬として執り行うことに筆者は反対します。これこそ歴史に残る汚点と断じます。

 

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