往時の静謐なたたずまいにあった洞爺湖
2015/09/25
札幌で、ジャズ歌手の黒岩静枝さんの50周年記念リサイタルを聴きに行った。そのついでの、支笏湖から洞爺湖を回って札幌へと戻ってきた。
筆者が読売新聞北海道支社に転勤で勤務した若き時代、30歳代前半のころだが、北海道電力伊達火力発電所建設を巡る住民運動を取材するため、たびたび洞爺湖のすぐ近くの伊達市に通った。生まれて初めて見た洞爺湖の雪景色は、今でも脳裏に焼き付いている。
そして筆者にとって忘れられないのは、1977年の有珠山噴火である。この時は、洞爺湖近くの民家に取材の前線基地を置き、何度も札幌から通った。昭和新山と共に有珠山と洞爺湖は、火山活動では一体化した歴史を持っている。その火山史と地質学を勉強したのも楽しい思い出である。
有珠山の展望台から見た昭和新山
そのような火山の歴史を調べて取材した思い出の地であり、約20年ぶりの洞爺湖との再会だったが、期待を裏切らない静謐なたたずまいに感動した。
2008年7月に開催された北海道サミットの会場になった「ザ・ウインザーホテル洞爺」に行き、テラスから見た洞爺湖の景観は、素晴らしいものだった。
帰路は、中山峠を越えて札幌に戻り、観光の定番ではあるが久しぶりに大倉山シャンツェ、札幌時計台、道庁赤レンガ庁舎を見学した。どれもこれも筆者の札幌時代を甦らせて、郷愁にひたった2日間だった。
開拓時代を今なお残す道庁赤レンガ庁舎
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