馬場研4期生の記録
2015/04/02
次期衆院選で山梨1区からみんなの党公認で立候補する永井武さんの甲府駅頭の街頭演説活動が6月2日に行われた。この日は、一人一票実現運動の駅活キャンペーンも行われており、期せずして共同での展開となった。
永井さんは2年間、甲府からMIPに通学して知財の研究を行い、その一方で4期生の級長として研究生をまとめた。在学中から知財コンサルタントとして中小企業の経営に関与し、多くの実績を積み上げてきた。
これからはみんなの党の山梨県1区の支部長として政治の世界に進出し、政界に打って出るため地道に活動を始めている。知財政策や科学技術政策にも新風を送り込むものと期待されている。山梨県1区は、民主、自民ともに強い候補であり、ここで勝ち抜くことは容易ではない。
しかし支持者は確実に広がっており、来るべき衆院選には当選することを期待している。
4期生の史可君が研究室に来訪
4期生の史可君が7月31日に突然、研究室に訪れた。筆者はこの日、外部でミーティングがあって留守にしており、5期生のサーヤの案内で研究室を来訪し、しばしくつろいだようだ。
史可君は、ユニ・チャームの新入社員研修期間中であり、秋口には担当業務が決まるという。史可君は営業でも研究開発でも知財人材でも、何でもこなせる器用さと積極的に取り組む前向きの姿勢があるので、どこを担当しても必ず合格点をもらうだろう。
写真にもその余裕が出ているようだ。
4期生の大城君が研究室に里帰り
5期生級長・楊威と記念写真。大城君の持ってきたお土産の小玉饅頭は、この日の知財戦略論の受講者に配布されて喜ばれた。
5期生の大城裕太君が、研究室にひょっこり里帰りしてきた。トヨタ自動車に入社してまだ3ヶ月。研修期間中であり、この日は販売実習のために東京での研修となり、実家に宿泊したついでにMIPに立ち寄ったと言う。
Tシャツにスニーカーというラフな格好は学生気分に見えたが、やはり社会人らしい雰囲気を出し始めており、最近の産業界の動向や自動車業界の動向を話題に歓談した。おりしもこの日の授業は、大津山秀樹先生である。夕食には大城君も加わって知財業界の話題などで楽しい歓談をした。
大城君が持ってきた小玉饅頭は数も多いので、最後の10分間論文のときに受講生に1個づつ配って、「馬力」をつけてもらった。
花冷えの中で4期・5期生合同お花見会
4期生と5期生の合同お花見会が、3月26日、花見客で賑わう上野公園で開催され、楽しい時間を共有した。
夕方から雨が降り出し、公称「晴れ男」を宣言する小林憲人君の面目丸つぶれではないか・・・と期待させた。
しかし、雨は小ぶりになっていつしか止み、気温はぐんと下げた花冷えの記念すべきお花見となった。
史可君と原孝英君、それに5期生の末っ子さーやが加わって、楽しい宴が始まった。特にさーや手製のお花見料理が好評だったが、何しろ半端な花冷えではない。
そこで、シート半分を敷き、残り半分をを頭からかぶってホームレス・スタイルの宴となった。この風景はこの界隈でも人目を引いたようで、テレビ局が取材に訪れ、小林君がそれを拒否するというおまけまでついた。
そのころ自転車で馳せ参じたのが四女景子。所望したお湯と防寒着を持参してくれ、宴はさらに盛り上がった。小林君の用意したビンゴに興じたが、景品として小林君が大枚はたいて用意してくれた高価な商品も、5期生と筆者がすべて引き当てる結果となり、4期生をがっかりさせた。
最後に、小林君から筆者への花束贈呈という感激のハプニングがあり、楽しい合同花見のあとは「笑笑」へ繰り出し、総括討論をして打ち上げた。
末っ子さーやのお手製のお料理が好評だった。
4期生のお別れ懇親会と送別会
4期生のお別れ懇親会と5期生が主催する送別会が、3月20日、相次いで開かれ、4期生の2年間の研究生活をねぎらい、門出を祝った。
恒例になっている福引大会では、2期生のときと同様に筆者が1等を引き当て、ニンテンドーのDSをプレゼントされた。福引の前後賞は、コスプレの装具が当たり、その前後賞に囲まれて記念撮影。
最後に懇親会の幹事団をねぎらい、幕を閉じた。
懇親会に引き続き、懐かしのC1教室で、在校生である5期生の追い出しコンパの送別会が開かれた。5期生の諸君からの祝福を受けてどの顔も満足そうだった。
4期生へのプレゼント
馬場研は、1期生から論文集を卒業生に寄贈している。ハードカバー、黒表紙、金文字の豪華版である。これはMIPを修了したという証であるが、できるならいつも目につく机上に置いて、研究に取り組んだ往時を思い出してほしいという願いが込められている。
3期生からこれに「思い出のアルバム」を追加した。昨年は筆者が独りで編集したが、大変時間がかかる。今年は、小林憲人君がすべて編集した。文章ページは筆者が担当したが、それが印刷するときになってトラブルとなった。
どうしても、筆者が書いた体裁の印刷ができない。明らかに編集がおかしいと思っても、小林君は印刷設定の責任だと言い張る。深夜に携帯メールで対立するも解決できず、一部のページは非常に不細工な体裁で印刷した。
世界に8冊しかない論文集とアルバムである。誤植や脱字があったり不細工な体裁があっても、それもまた記念になるだろう。
30年後にこれを見たときに、思い出してほしい。
馬場研4期生精鋭の晴れ姿
4期生の5人がそろった。吉川さんは仕事で修了式も欠席、史可君は中国に里帰りだった。
この晴れやかな顔は、精いっぱい頑張った顔である。
若手の3人。史可君が中国に里帰りしていていないのが寂しい。3人とも就職活動では、大変苦労したが、それぞれ志望の企業や役所に就職して存在感を示した。前途に幸あれ。
学位授与・修了式が行われた
今年度の学位授与・修了式が、3月19日、日本武道館で開催され、東京理科大学知財専門職大学院の修了者が修士学位を授与され、晴れやかな表情で巣立っていった。
毎年この季節になると、院生諸君の晴れやかな表情とともにこれで大学から離れていくという一抹の寂しさがどの顔にも漂う。今年も馬場研7人をはじめ、約80人の修了者が学位記を授与され、それぞれの研究生活に区切りをつけた。
東京理科大学知財専門職大学院(MIP)の卒業生のその後を振り返って見ると、それぞれ社会人としての持ち場で活動を続けており、ときたま近況を知らせるメールをもらうことがあるが、それが一番の楽しみでもある。
企業の知財分野で活動する人、研究開発分野で新規開拓事業に取り組む人、弁理士として日夜業務を遂行している人、営業畑で指揮を取っている人、異色は警察官になった人もいる。
みなそれぞれの分野と道を歩いているのだが、これだけ多彩な人材がいると何か課題が提起されても英知を集めて解決できるのではないかと思う。
ともに学んだネットワークを組織して人脈を拡充し、今後の社会活動に生かす方策を考えることが筆者に与えられた使命だと思う。
いま、その方策の1つとして出版物を考えているので、今後の活動協力を望んでやまない。
今年度の修士論文発表会を開催
今年度の東京理科大学知財専門職大学院(MIP)の最後を飾る、修論全員発表会が2月20日(土)に開催され、馬場研メンバーの7人が1年の成果を発表して有終の美を飾った。
発表者と論文テーマの次の通り。
大城裕太 電気自動車時代に求められる知財戦略
小林憲人 インターネットと著作権法~著作物をめぐる相克~
佐藤衣り佳 REACH規則における知的財産権の諸問題に関する研究
史 可 知財からみた中国消費市場の巨大な予備軍 ― 塔基階層
永井 武 知財戦略コンサルタントから見た知財戦略経営の課題と解決策
原 孝英 中小製造業のグローバル展開に向けた知的財産戦略に関する研究
吉川智明 中国における日本企業の知財活動に横たわる問題とその提言
大城君は、電気自動車の中でも充電器の技術開発に関する標準化を提言したもので、インテル方式やアルダージ方式を前例とした独創性の富んだ内容だった。
小林君は、インターネット上を流通する違法性のあるコンテンツをどのように規制するかを論述したもので、難しい法理論をビジュアルなパワーポイントに落とし込んで工夫をし、予想を上回る出来栄えだった。
史可君は、中国の下層階級の塔基階層に焦点を当て、巨大な消費エネルギーを取り込む戦略を独自の視点で論じた点で見事なまとめ方だった。とくに「タジ君」とする塔基階層のモデルを登場させ、中国で展開したアンケート調査を分かりやすい論述でまとめあげた。
永井さんは、自身の知財コンサルタントの立場から実際にコンサルを実施した企業の課題を洗い出し、その解決法を示した点で優れた内容となった。昨年の知財学会で提案している新しい知財信託という方法も加味しながら、今後の活躍が期待できるだろう。
原君もまた、中小・ベンチャー企業のグローバル展開への課題を解決するための方策を、自身の取材から得た知見をまとめた。取材した2社の事例は、いずれも特長ある企業であり、日本から海外へと打って出ていく中小企業のモデルになるものであった。
佐藤さんのREACH規制と吉川さんの日本企業の中国での知財活動に関する分析と提案は、それぞれ独自の視点を示したものであった。
馬場研諸君の発表内容は、いずれも分かりやすい工夫したスライドで説明しており、聴講した人々の評価を聞くと、プレゼンテーション力では他の研究室の発表を圧倒的に上回ったようだ。
これで今年度のMIPの公式行事は、3月19日の修了式を残すだけとなった。
2009年度馬場研修論の最終発表会
2009年度の馬場研のメンバー8人の最終修論発表会が、12月18日、25日の2回にわたって行われta.
各自の修士論文は、いよいよ最終コーナーを回ってゴールを目指しており、主張点の整理に入っている。
と言ってもまだ模索する段階にある院生もおり、年末年始はお正月気分もなくPCと向き合う日々になるだろう。毎年この時期は、院生たちの苦悶の時期であるが、一生に一度の踏ん張り所であり、後悔を残さないよう頑張ってほしい。
2010年1月15日には、最初の論文提出日である。これは未完成の段階でいいので、まずゴール手前で整理するという意味もあって義務付けている。期待と心配が交差している。
修論の中間発表を行う
修士論文の執筆が第3コーナーに入ってきた。この時期をとらえて、馬場研中間発表を行った。社会でも通じる論文内容を目指しており、どの論文もレベルの高いものにするのが馬場研の伝統である。
仕事で参加できなかった吉川さん、風邪で欠席した周佳さんを除く6人がそれぞれの段階の発表を行った。
パワーポイントの作成意図、発表の意味を完全に把握していないメンバーもいたが、大体大過なく初期の目的を達成していた。
馬場研では、まず論文の大筋をパワーポイントにまとめることを第1目標にしている。これは執筆者の論文目的を読者に簡潔に伝えるための1つの手段である。自分だけが納得する発表内容では、論文執筆しても独りよがりの内容になって訴える力がなくなる。
もちろん論文は、オリジナルな論点がなければ価値がないが、世の中に出ている論文を読むと筆者の独りよがりの論調で終始しているものが少なくない。まず、読者や聴衆に訴える力がなければ、それを文字にしても説得力がない。そういう訓練の場としてパワーポイントによる発表を行っている。
最後に登壇した佐藤衣り佳さんは、REACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals、リーチ規制)をテーマにした難しい内容に挑戦しており、知財戦略とどのようにリンクさせるのかまさに正念場に差し掛かっている。その挑戦する意欲を大いに期待してこの日の発表会を締めくくった。
2009年度・第4期馬場研
2009年度の馬場研の精鋭8人が勢ぞろいして、今年のスタートを切った。
今年は、新卒で就職活動をする院生が5人おり、経済不況で求人数が少なくなっているため、緒戦から苦戦を強いられている。企業側も必死で人材確保に動いており、不況が永遠に続くわけではないのでこの機会にいい人材を是非とも確保したいとしてむしろ積極的に取り組んでいるとも聞く。
4月10日の第1回プロジェクト研究会では、まず、全員発表の日本知財学会での発表内容とスケジュールを確認し、修士論文のテーマと完成までの日程を確認した。また夏期合宿についても打ち合わせをし、9月第2週の土日に仮日程を決めた。
就職戦線が落ち着くのは5月連休前であるが、今年は厳しい状況なので、内定者がそれまでどのくらい出るか全く予想できない。しかし、一生、職が見つからないわけではなく、これまでのMIPの就職でも最後にはどこかに就職が決まるし、内定先も例外なく大企業になっている。
とはいうものの、全力をあげてがんばるよりない。院生諸君と歩調をとりながら支援できる面では動くこともあるが、これまでの経験からあまり影響力を発揮できないのが課題ではある。就職活動はいつでも難しいものであり、誰に相談しても誰も解決できない。ともかくも全力でぶつかるよりない。 2009年4月記
馬場研4期生の就職活動の報告・2009年9月1日現在
今年の経済不況、求人減少という逆風の中で、馬場研の就職活動は第1志望の企業から内定をもらった院生がほとんどであり「完勝」であった。
これは院生諸君の就職活動への準備と対応策が優れていたからであり、社会人活動第一歩でもある企業との折衝でも大きな成長があった。
知財学会で全員参加の発表
2009年6月13日(土)、14日(日)に東工大で開催された第6回日本知財学会で馬場研諸君は、全員参加の発表で臨んだ。ただし原君は公務員試験と重なったために史 可君との共同研究で発表。周佳さんは、学会前日に顔面に異変を感じる急病に襲われ、大事をとって当日の発表は棄権して病院に行った。診断の結果は幸い大事には至らなかった。
また第3期生の宮川幸子さんも、修士論文を発展させた内容で共同研究者と一緒に発表を行った。
発表スケジュール
セッション | 講演番号 | 発表者 | 演 題 |
知財会計・評価と経営問題 | 1G3 | 馬場錬成 | あるベンチャー企業の倒産 |
産学連携及び新規事業 | 1D5 | 大城裕太 | 国内大学と海外企業による産学連携 |
知財に関する国際問題 | Q1E6 | 史可、原孝英 | 中国におけるブランドの意識変化 |
知財制度論 | 1B7 | 佐藤衣り佳 | 特許制度が国民の利益を阻害する事例について |
知財に関する国際問題 | Q2E2 | 吉川智明 | 日本における中国企業の知財活動の現状 |
知財に関する国際問題 | Q2E3 | 周佳 | 中国専利法の改正とその改正を受けて日本企業の中国での知財戦略について |
知財制度論 | 2B3 | 馬場錬成 | 画期的な発明を生かすことができない日本社会 |
知財会計・評価と経営問題 | 2G4 | 永井武 | 中小・ベンチャー及びカーブアウト企業における知的財産権を活用した資金調達 |
知財制度論:座長 | 馬場錬成 | 知財制度論(2B5-2B9) | |
知財・技術情報の戦略的活用と管理 | 2J9 | 小林憲人 | 地域社会の活性化 ~NPMと知的財産政策の融合~ |
知財教育 | 2C11 | 宮川幸子 | 中国の日本語学習者を対象とした知財教育教材の普及に関する提案 |
第4期生の修士論文のテーマ
第4期生の修士論文のテーマは次の通り。ただし、今後まとめる段階でさらに変更する諸君も出てくるだろう。馬場研は伝統的に変更自由であり、内容に磨きをかけていく段階でテーマが変わってくる諸君がいても構わない。
氏 名 | 予定のテーマ |
吉川 智明 | 中国専利法を考慮した日本企業と中国企業の産産連携の在り方について |
原 孝英 | 中小企業における知的財産の在り方と行政支援 |
佐藤 衣り佳 | F1におけるブランド戦略 |
史 可 | 中国におけるブランド戦略 |
周 佳 | 中国の職務発明 |
永井 武 | 中小・ベンチャー企業における知的財産戦略経営 |
大城 裕太 | 電気自動車に関する技術標準の動向 |
小林 憲人 | ストレージサービスと著作権法~私的使用における違法性の臨界点~ |
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。