日 時 9月15日(金)
講 演 「イギリスが選んだEU離脱の道:離脱の理由と離脱交渉の争点」 講 師 川野 祐司 東洋大学経済学部教授、(一財)国際貿易投資研究所,客員研究員。
今回は、ヨーロッパの金融・財政問題の若手研究者の第一人者として知られている東洋大学経済学部の川野裕司教授をお招きして講演会を開きました。
EU離脱をめぐってイギリスで選挙が実施され、よもやと思われたEU離脱が決定しました。
なぜイギリスはEUを離脱したのでしょうか。本当にしたかったのでしょうか。
他の国は、これからどうするのでしょうか。
EUとはどのような組織なのでしょうか。
中東からの出張から帰国したばかりのこの日の座長である筑紫みずえ理事は、
ヒジャブを着用して現れました。
このような初歩的な課題から専門的な解説まで織り込んだ講演でした。
2019年3月に予定される離脱に向けてイギリスとEUの交渉が進んでいます。EUとイギリスの関係は複雑に絡み合った関係になっており、これをうまく解きほぐしていくのは容易ではないということです。
そもそもなぜイギリスはEUから離脱するのでしょうか。EU離脱によってイギリスは何を失うのでしょうか。
最新の離脱交渉の状況と今後の行方を解説していただきました。
またEUの組織については、経済面でどのような取り組みをしているのかを紹介していただきました。
ここでは、詳しい内容について報告するのは難しいので、川野先生のご著書、「なぜヨーロッパがAIIBに参加するのか」、「ヨーロッパ経済とユーロ」、「ユーロ導入の検証:ユーロは欧州の統合を進めたか」(いずれも文眞堂)、「最適通貨圏としてのユーロエリア」(三菱経済研究所)などを見ていただけるとよくわかります。
特に「ヨーロッパ経済とユーロ」はためになりました。
また川野先生の大学のHPは、→ http://www2.toyo.ac.jp/~kawano/
川野先生のブログは → http://kawano-europe-essay.hatenablog.com/
ブログでは非常に分かりやすく、ヨーロッパの金融・財政問題を解説されています。
イギリスの関係する論文はこちらのサイトに掲載されています。
http://www.iti.or.jp/flash343.htm
http://www.iti.or.jp/flash327.htm